企業(団体)がインターネットを高速化しなければならない事情
昨今、インターネットを介した業務形態が増えています。総務省が発表した「令和3年通信利用動向調査の結果」によると、調査に回答した2,396社のうち、51.9%がテレワークを実施しています。
また、利用者がインターネットを経由してアクセスするクラウドサービスの利用企業は全体の7割を越えました。
参考:総務省「令和3年通信利用動向調査の結果」
ビジネスでもインターネットの活用が増えたことから、オンラインでのコミュニケーション技術が発達し利便性の高いツールが台頭してきました。クラウド型の出退勤管理や経理業務、顧客管理ツールを活用することでデータ集計や労務管理などが自動化され、さらなる業務効率化が図れるでしょう。
このように、インターネットは多くの企業で「インフラ」として機能しています。快適なインターネット接続なしには、働きにくい環境ができつつあると言えるでしょう。
高速化する前に要確認!インターネットが遅い原因とは?
企業の業務インフラとして重要なインターネットですが、快適な通信環境を実現できないこともあります。
なぜインターネットの通信速度は流動的なのでしょうか。以下の順で原因を解説します。
- 【原因1】利用しているサービスの最大通信速度が低い
- 【原因2】ピークタイムなどでアクセスが集中している
- 【原因3】ネットワークの帯域が狭い
- 【理由4】ネットワーク機器や端末のスペックが足りていない
インターネットが遅い理由を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
【原因1】利用しているサービスの最大通信速度が低い
契約しているサービスの最大通信速度が低いと、通信速度が遅くなることがあります。小規模事業者や団体で個人向けサービスを使用している場合は、法人向けに比べると通信が不安定になりやすいです。
法人契約の光回線サービスなら、最大通信速度が1Gbpsあるか目安になります。
法人向けの光回線サービスの多くは、最大通信速度が1Gbpsに設定されています。なかには「NUROアクセス」のように、最大10Gbps/2Gbpsの速度を持つ超高速の接続サービスもあります。
法人向けの光回線サービスを検討する際は、実際の通信速度にも注目する必要があります。最大通信速度は理論上の最大値のため、実際の通信速度は変わるからです。
【原因2】ピークタイムなどでアクセスが集中している
データの読み込み遅延や接続エラーが発生して、業務が進まない経験をした方も多いのではないでしょうか。Windows Updateなどの実施で大量のデータ受信が発生すると、インターネットが遅くなることがあります。一気にアクセスが集中、回線が混雑し、、輻輳(ふくそう)が起きてしまうからです。
アクセスが集中するピークタイムは、企業が所在するエリアや時間帯によって変わります。このときの問題点が「アクセス網とコア網のボトルネック」です。
インターネットサービスプロバイダ(ISP)の多くはNTTのアクセス網を利用しています。コア網とは、インターネットとアクセス網をつなぐ、ISPが所有するネットワークです。アクセス網とコア網との間で混雑が起きることにより、通信速度の低下が避けられなくなります。
アクセスの集中によって業務が滞るほど非効率なことはありません。業務を効率的にできるクラウド型ツールを活用していても、処理に時間がかかれば勤務時間内に業務が完結せず、時間外労働が必要となります。
「アクセス網とコア網のボトルネック」の問題について理解を深めたい方は、こちらの記事もあわせてご一読ください。
【原因3】ネットワークの帯域が狭い
ネットワークの帯域が不足している場合も、インターネットの速度が遅くなる原因になります。
帯域とは、通信に使用される最高周波数と最低周波数の幅のことです。帯域が広いとデータ送受信量が多く、狭いと少なくなります。帯域が狭いとデータ送受信に時間がかかるため、通信速度も上がりません。
帯域不足が原因のトラブルは、データ量の多い通信を行った際に起こりやすいです。例えば、オンライン会議やセミナーで映像が固まってしまったり、音声が途切れたりする現象が挙げられます。
【理由4】ネットワーク機器や端末のスペックが足りていない
ネットワーク機器やパソコンなどの端末側の問題で、インターネットが遅くなることもあります。有線LANの場合、LAN端子やケーブル、スイッチングハブなどのネットワーク機器が回線の最大通信速度に対応していないと、実速度を発揮できません。
また、パソコンのスペック不足も、通信速度を下げる要因になります。OSのバージョンや、パソコンの処理速度に関わるメモリにも注意が必要です。
社内で無線LAN(Wi-Fi)を利用している場合、アクセスポイントと端末の間に障害物があったり、離れすぎていたりすることが接続障害を引き起こす原因の一つです。
アクセスポイントと端末の距離が離れていると速度に影響が出る可能性が上がります。特に、コンクリートの壁は電波を遮断しやすいです。
ここまでインターネットが遅い原因についてみてきました。これらを改善して高速化するにはどうすればよいのでしょうか。続いて、インターネットを高速化する方法を解説します。
インターネットを高速化する方法5つ
職場のインターネットを高速化するために、担当者が検討すべきことは大きく以下の5つです。
- 新しい通信規格対応のネットワーク機器に移行する
- パソコンのメモリやOSバージョンを確認する
- 時間をずらしてデータ通信を行う
- 法人向けの光回線サービスを検討する
- スピードを出せる広帯域の通信サービスを契約する
それぞれ詳しくみてみましょう。
1. 新しい通信規格対応のネットワーク機器に移行する
まずは、無線アクセスポイントなどのネットワーク機器のスペックを確認することが大切です。例えば2023年3月現在で利用可能なWi-Fiの規格はWi-Fi 6です。アクセスポイントより上位のネットワークの最大通信速度がボトルネックとなりますが、Wi-Fi 6対応のアクセスポイントとPCやスマートフォンなどの端末を利用することで、アクセスポイントと端末間の通信速度の向上が期待できます。
また、アクセスポイントを置く位置を工夫するほか、ファームウェアのアップデートを実施して機器を最新の状態にしておきましょう。
2. パソコンのメモリやOSバージョンを確認する
次に、パソコンのスペックやOSを確認し、必要に応じてバージョンアップをしましょう。スペックが足りない場合は、メモリを増設したりハードディスクを最適化したりする方法も有効です。
パソコンの処理速度が遅いと、インターネットの通信速度にも影響します。通常の業務においては、パソコンのメモリが8GB程度あれば快適な速度を出せることがほとんどです。メモリが4GBしかない場合やデータ量の多い業務を行う場合は、メモリの増設を検討しましょう。
3. 時間をずらしてデータ通信を行う
速度を遅くしないための対策として、社員にインターネットに接続する時間をずらして利用してもらうことも挙げられます。
しかしながら、社員に時間差でインターネットを活用してもらうことは、中長期目線での解決策として不適切でしょう。利用に不便をきたし、人数が増えるほど管理も必要になるからです。自分のタイミングでインターネットを使えないことは、社員の不満にもつながりかねません。
速度を遅くしない対策として、インターネットに接続する時間をずらしてもらうだけでなく、インターネット接続サービスの見直しや社内の通信環境の課題にも合わせて取り組むようにしましょう。
4. 法人向けの光回線サービスを検討する
インターネット接続サービスの見直しを検討する場合、法人向けの光回線を選ぶことが大切です。法人向けの光回線は個人向けのサービスよりも通信速度が安定しています。さらに、固定のIPアドレスも取得できるため、IPアドレスによるアクセス制限を実施するなどのセキュリティ対策を行うことも可能です。
インターネットの利用状況にもよりますが、個人向けの光回線サービスを利用していて通信速度に悩んでいる方は、法人契約への切り替えや法人向けサービスを検討するとよいでしょう。
法人向けは個人向けに比べて利用料は上がりますが、品質や通信が安定しているだけでなく、サポート体制が手厚いことも魅力です。
自社にあった法人向けサービスを探したい方に向けて、こちらの記事でサービス比較のポイントを解説しています。ぜひ参考にしてください。
5. スピードを出せる広帯域の通信サービスを契約する
周辺の利用環境やアクセスの時間帯に左右されることなく、インターネットを快適に利用するには、大容量・高速通信ができる広帯域のサービスを契約することが重要です。
各社で提示しているカタログスペックと、実際の通信速度は異なります。通信速度の実績値を公開しているサービスを選ぶとより安心です。
表はスライドできます
下り平均 | 上り平均 |
---|---|
811.3Mbps | 855.0Mbps |
参考:NURO Biz「NUROアクセス 開通試験時回線速度実績」
例えば、「NUROアクセス」は回線を開通する際に速度測定を行っており、全体の平均速度を公開しています。アクセスが集中して速度制限がかかる状況になっても、利用者の利便性を重視して帯域の最低ラインが決められている「ギャランティ型」回線です。
参考:NURO Biz「NUROアクセス スタンダード」帯域確保型
NUROアクセス 2Gのスタンダードプランでは最低10Mbps以上が確保され、プレミアムでは30Mbpsもしくは50Mbpsの帯域を保証しています。そのため、回線が混雑しても問題ありません。
しかも、最大通信速度が下りで最大2Gbps、上りで最大1Gbpsというスペックを持ちつつ、より多くの企業に実感してもらうため、価格は最大限抑えられています。
速度だけではなくコストパフォーマンスも求める方は、ぜひこちらから詳細をご確認ください。
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インターネットの高速化は必要不可欠!中長期目線で対策しよう
インターネットの高速化は、日常業務をスムーズに行うための必須事項と言っても過言ではありません。テレワークやクラウドサービスなどで、インターネットが業務インフラとして機能するシーンは多くあります。
この機会に、社内のネットワーク環境を確認しながら、必要に応じて法人向けの高速光回線サービスを検討してみてはいかがでしょうか。
帯域保証型のNUROアクセスは、アクセスの集中を避ける対策を別途行わなくても、安定した通信が可能です。
遅いインターネットを少しでも改善したい方や、中長期目線でより安定したサービスに切り替えたいとお考えの方も、ぜひ以下より「NUROアクセス」にできることをご確認ください。
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