社内ネットワークが遅くなる主な原因
社内ネットワークの通信速度は、クラウドサービスや、データセンター、センター拠点内にある基幹システムやファイルサーバーを利用するうえで大きく関わっています。インターネットの通信速度が遅くなることで、ページの表示速度やデータの転送速度が低下し、業務の効率が悪くなり、企業の業績にも悪影響を及ぼす可能性もあります。社内ネットワークの速度不満は早めに解決し、安定したネットワーク運用を目指しましょう。
それでは、社内ネットワークの速度が遅くなるよくある原因をご紹介します。
1.規格外のネットワークケーブル
インターネット回線のスペックを発揮するためには、社内LANで使用されるスイッチやLANケーブルも、インターネット回線のスペックにあった規格のものを使用しければなりません。
例えば、インターネット回線の通信速度が最大1Gbpsであっても、社内LANのスイッチやLANケーブルの規格が100Mbpsまでしか対応していない場合、ユーザーはインターネット回線のスペックを最大限享受することはできません。
例えば、インターネット回線がギガ対応の場合、LANケーブルはCAT5e以上のケーブルを使用しましょう。
2.無線LANの電波干渉
無線LANにおける使用可能な周波数の種類は2.4GHzと5GHzの2種類です。2.4GHzは電子レンジやBluetoothでも利用されている周波数帯のため、近くに家電があると電波干渉が起きやすく、通信速度に悪影響を及ぼす可能性がありますが、「遠くまで電波が届く」「壁や床などの障害物にも強い」というメリットがあります。
一方5GHzはWi-Fi専用の電波で、電波干渉が起きにくい周波数帯です。そのため5GHzの方が通信速度が速いというわけではありませんが、比較的安定した通信を実現できます。しかし、壁などの障害物があると弱まりやすい点はデメリットになります。
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ネットワークの通信速度を高めるための改善策
ここからは、社内ネットワークの通信速度を向上させるための改善策を見ていきましょう。
1.Windows Updateへの対策をする
ネットワークの通信速度が遅くなる原因の一つに、定期的に発生するWindows Updateがあり、主な要因は下記の2つです。
1.Windows Updateは全端末同時に発生する
2.全端末が一斉にインターネットに接続しようとすると大量のトラフィックがインターネット回線に流れ、通信速度が低下する
対策1:BITS機能の利用
Windows端末のBITS機能を利用して、1端末あたりWindows Updateで利用できる帯域を制御するという方法。BITS機能(Background Intelligent Transfer Service)とは、常にネットワークの空き帯域に合わせて伝送容量を調整しながら、他のネットワークアプリケーションの通信を阻害せずにファイルの送受信を行えるようにするものです。
対策2:ブランチキャッシュ機能の利用
Windows端末のブランチキャッシュ機能とは、Windows 10 オペレーティングシステムの一部で、同一LAN内ですでにアップデートファイルを受け取った端末がある場合、インターネット経由で既にアップデータを受信したPCから、まだ受信していないPCへデータを転送することで、インターネット回線にかかる負荷を下げるいうものです。
対策3:ゲートウェイで帯域不足を解消
Windows 10のアップデートで起こるネットワーク不調はほとんどの場合で、インターネット回線の帯域不足が原因と言われています。ゲートウェイのルーターでWindows Updateで利用する帯域を制限することで、インターネット回線の負荷軽減に繋がります。
2.ローカルブレイクアウトを利用する
ローカルブレイクアウト(LBO :Local Break Out)とは、クラウドサービス向けのトラフィックを各拠点から直接アクセスするネットワーク構成のことで、信頼性の高いクラウドサービスであればインターネット回線から直接クラウドサービスにアクセスし、そうでない場合はVPNを通してセンター拠点のUTMを経由してアクセスするなど、トラフィックを振り分けることが可能です。
LBOを利用していない場合、VPN等を経由してセンター拠点からインターネットに接続するネットワーク構成では、クラウドサービスを利用する際も、VPNを利用してクラウドサービスにアクセスすることになります。すでに高度に暗号化されているクラウドサービスとの通信を、さらにVPNで暗号化するため、パケットに格納できるデータ本体のデータ量が大きく減ってしまい、通信速度が低下する大きな原因となります。
大半のクラウドサービスはHTTPSで暗号化されており、セキュリティが担保されているので、VPNで再度暗号化する必要はないため、セキュリティの確保された信頼性の高いクラウドサービスであれば、わざわざVPN経由でインターネットに接続するのではなく、各拠点から直接インターネットに接続することで、通信速度を向上させることが可能になります。
3.インターネット回線を見直す
クラウドサービスもVPNを利用した社内システムへのアクセスも、インターネット経由でアクセスしているため、インターネット回線の品質向上がシステムの安定運用に直結します。
インターネット回線契約見直しをする際は、最大通信速度しか示されていないベストエフォート型の回線ではなく、帯域確保・保証が設定されているギャランティ型のサービスを利用することが重要であり、足回りとISPの2社と契約する必要のあるサービスではなく、1社で提供しているサービスを選ぶことが重要です。
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まとめ
社内ネットワークの通信速度が低下すると、業務効率に悪影響を及ぼします。ネットワークの見直しをされる際には、上記のポイントを踏まえて、構成を検討してみてはいかがでしょうか。
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