脱オンプレミスとあわせてAWSのセキュリティを見直し
SCS評価制度を見据えた運用体制を整備
株式会社東京ダイヤモンド工具製作所様
製造・メーカー AWSの活用・環境構築がしたい クラウドの活用・導入がしたい 100-500名
- 課題テーマ
-
クラウド活用
- ご契約サービス
事業成長を支える基盤整備の一環としてファイルサーバーをAWSへと移行し、オンプレミス環境を全廃するとともに、AWSのセキュリティを見直し、SCS評価制度(※)開始に向けた体制整備を実現した。
※サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度
お客様プロフィール
- 会社名
- 株式会社東京ダイヤモンド工具製作所様
- 本社所在地
- 東京都目黒区
- 導入前の課題
-
- ファイルサーバーのAWS移行にあたり、データ消失などの不安がある
- オンプレミスを全廃し、AWS環境に集約するにあたって、セキュリティを見直したい
- SCS評価制度に向けて、セキュリティ運用まで含めた体制を整えたい
- 導入後の効果
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- ファイルサーバー移行をソニービズネットワークスに一任し、トラブルなく移行を完了
- 既存AWS環境を評価したうえで、ベストプラクティスに沿った設定を実施し、セキュリティを強化
- インシデント発生時の証跡調査なども含め、セキュリティ運用体制を整備
ご契約サービス
- AWSセキュリティ強化支援サービス
-
AWSのセキュリティが不安な方へ 運用負荷をおさえた効果的な対策強化を支援します
インタビュー
AWS利用拡大、SCS評価制度への対応から、セキュリティ見直しを検討
幅広い分野でさまざまな素材を加工するためのダイヤモンド工具・CBN工具を開発・生産する東京ダイヤモンド工具製作所。SiC・GaNなどの次世代半導体材料や、加工が難しい素材にも対応できる技術力をベースに、顧客の要件にあわせた専用工具の設計から加工条件の最適化まで課題解決型の提案をおこなう。
同社は2015年にAWSを導入し、徐々に活用を広げてきた。並行してDX推進にも取り組み、2025年11月にはオンプレミス環境で稼働していた基幹システムを全面刷新し、オンプレミスにはファイルサーバーが残るのみとなった。「AWS環境ではActive DirectoryやWSUS、資産管理など管理系システムが稼働していました。基幹システムは、ソフトウェア側の事情から他クラウドを採用しましたが、これを機にオンプレミス環境は全廃できないかと考えました」(小久保氏)。ちょうど仮想OSが保守切れのタイミングだったこともあり、ファイルサーバーのAWS移行を決めた。
あわせて浮上した課題が、セキュリティである。経済産業省が検討を進めているSCS評価制度について、取引先からアンケートなどへの回答を求められる機会が増えていた。「これまでもセキュリティ対策に関するアンケートはありましたが、項目が増え、頻度も高くなっていました」(小久保氏)。アンケート項目も、対策状況を問うだけでなく、導入している製品やサービス名まで回答を求められるほか、パッチ適用の運用状況やSOCなどの体制まで、一歩踏み込んだ内容が増えていた。
「SOCサービスを利用しているほか、社内にUTMを設置、エンドポイントにはEDRを導入するなど、基本的な対策はおこなっていますが、AWS周りもこの機に見直しておきたいと考えました。特にインシデントが発生したときに、自分たちでどこまで証跡を追えるかという点に不安がありました」(小久保氏)。
「常に的確で迅速な提案・対応がある」ソニービズネットワークスに引き続き相談
そこで、ファイルサーバー移行とセキュリティ見直しの2つについて、AWS導入当初より取引のあるソニービズネットワークスに相談した。「セキュリティについては、現状の環境を評価して、ベストプラクティスの設定まで実施するという提案があり、すぐにお願いした方がいいと感じました」(小久保氏)。環境が整えば、SCS評価制度に関する取引先からのアンケートや監査にも対応しやすくなる。
ソニービズネットワークスの担当者と気軽に相談できる関係性を築けていたのも大きい。「AWSに関して、技術面でも的確なサポートがありますし、問い合わせへのレスポンスが早く、いつも助かっています」(小久保氏)。
ファイルサーバー移行についても、データ量が多いため移行作業の負担が大きいこと、また、データ消失や長時間停止のリスクを抑えるために、ソニービズネットワークスに移行作業を任せることとした。

株式会社東京ダイヤモンド工具製作所
DX推進室 室長 兼 情報システムG マネージャー 兼 販売促進Gマネージャー 小久保 拓志氏
ファイルサーバーの移行はすべて任せ、トラブルなく完了
ファイルサーバーは、事前に全データを移行後、切り替え直前の土日に差分データを移行する段階移行とした。全データ移行時には平日日中は利用する帯域を絞るなど、業務に影響が出ないような調整も含め、ソニービズネットワークスに一任、トラブルなく完了した。「1つあるとすれば、重複排除機能の扱いです。もともとオンプレミスで容量を抑えるために有効化していましたが、解除しないと移行がうまくいかないとアドバイスがありました。解除すると古いサーバーの容量がギリギリになるため、少し焦りました。便利だと思って使っていた機能がこんなところで影響するとは想定外でしたが、きちんと指摘いただいたおかげで、無事移行できました」(小久保氏)。
SCS評価制度に関する問い合わせにも、根拠を持って回答できるように
セキュリティに関しては、AWS Security Hub CSPMなど、ベストプラクティスに則った状態を実現した。セキュリティグループなどの設定もあわせて見直し、最小限の通信を許可する形に設定している。さらにAWS基盤の出口対策を強化するため、AWS環境にもUTMを追加導入した。
「今回ひと通り設定し、レクチャーを受けたことで、万が一のことが起きたときにも証跡をきちんと追跡し、回答できるようになったと感じています」(小久保氏)。SCS評価制度の対応に関しても、以前と比べて根拠をもった回答が可能になった。「セキュリティ対策や運用体制を整備できたことで、自社の取り組みを説明しやすくなりました。取引先からの信頼向上にもつながると期待しています」(小久保氏)。

オンプレミス環境がなくなったことで、運用の負担がなくなった
ファイルサーバーは移行後もこれまで通り活用できている。一方、運用は大きく変わったと話す。「とにかく精神的な負担が軽くなりました。オンプレミスは保守切れなどをずっと意識する必要がありますし、容量不足にならないか、常に気にかけなければなりませんが、AWSならば、ディスクも簡単に追加できます」(小久保氏)。もちろんディスク追加はコストとのバランスを見る必要があるが、これまでオンプレミス環境の有償サポートにかかっていたコストを考慮すると、結果的にコストを削減できているという。
ソニービズネットワークスが提供する運用管理ツール「クラウドポータル」も活用し、起動停止自動化や、CPU・メモリ・ディスク使用率/量が閾値を超えた際のアラート通知などを設定している。「作業時に一時的にインスタンスのスペックをあげたいというときも画面から簡単にできるので便利です」(小久保氏)。
セキュアで、柔軟性・拡張性が高い環境を実現。DXを支える基盤が整った
オンプレミス環境を廃止し、できるかぎりAWSに集約する形で、今後DXを加速するための環境を整えた東京ダイヤモンド工具製作所。「将来的には基幹システムのAWS移行も視野に入れており、AWSを中心とした柔軟で拡張性の高いシステム構成を目指したいと考えています」(小久保氏)。そのなかで次に取り組む課題として挙げたのが、バックアップや監視の強化、セキュリティ対策の統一だ。セキュリティについては今回AWSについてはベストプラクティスを実現できているが、そのほかの対策も含め、「なにかが起きたときにすぐ分かる」ように統合し、より管理・監視しやすい環境を目指す。そのためにも、ソニービズネットワークスには、今後も継続的な情報提供・提案を期待していると話す。「AWSの最新技術やベストプラクティスなど、どうしても自分たちだけでは追いきれないところがあるので、今後も情報提供をお願いしたいです。セキュリティ強化についても、SCS評価制度以外にも取引先から求められるセキュリティやコンプライアンス要件にどう対応すればよいか、アドバイスいただけると心強いです」(小久保氏)。
AI活用も進めている。各部門で生成AIを活用した業務改革を進めるほか、製造現場ではフィジカルAIも検討している。「進化が早いAIにも追随していけるように、今後も必要な環境を整えていければと思います」(小久保氏)。
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