なぜAWS資格を取ろうと思ったか
自分の考えとして、新卒として実務案件に貢献できないため、地盤固めをしようと考えたからです。
SAAに関しては、OJTの方針として、1ヶ月間通じて勉強期間を設けていただいたことも取るきっかけになりましたね。
SAAに合格した後、「せっかくなら周辺資格も取っておこう」とCLFとAIFにも挑戦。結果的に2ヶ月で3資格取得という結果を残すことができました。
「CLFから順番に取るのが普通じゃないの?」と思われるかもしれませんが、自分は会社の先輩から、事前に上位資格(今回でいうSAA)を受験しておくと、下位資格の勉強が楽になるとアドバイスいただいたこともあり、こちらから受験をいたしました。結果として、SAAで得た知識がCLFやAIFの学習を大幅にショートカットしてくれました。
各資格の勉強法
SAA(Solutions Architect - Associate)
勉強期間: 約1ヶ月(業務時間内メイン)
使った教材:(模擬問題付き)徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書 第3版[SAA-C03]対応、Ping-t
点数: 724点(合格ライン720点)
SAAは最初に受けた資格であり、一番苦労しました。
つまずいたポイント:範囲が広すぎる
SAAはAWSのほぼ全域を網羅するため、何から手をつけていいかわからなくなります。Amazon EC2、Amazon S3、Amazon VPC、AWS IAM、Amazon RDS、AWS Lambda、Amazon CloudFront… 出題範囲のサービスが多すぎて、最初の1〜2週間は全体像が見えず焦りました。
攻略のポイント:
SAAは「サービスの比較・使い分け」が問われる問題が多いです。「Amazon EC2 vs AWS Lambda」「Amazon RDS vs Amazon DynamoDB」のように、似たサービスをどう使い分けるかを整理しながら覚えると、正答率が上がります。自分でサービス比較表を作ることを強くおすすめします。
勉強法:
- 参考書で全体像をインプット(約10日) — まず1周読んで「こういうサービスがあるのか」を把握する。この段階ではざっくりでOK
- Notionにメモを取りながら復習 — 参考書を読み進めながら、サービスの比較や要点を自分の言葉でまとめる。最終的にはこのNotionメモが復習の軸になった
- Ping-tで問題演習 — 分野ごとに問題を解いて、理解が浅いところを洗い出す。間違えた問題はNotionに追記して定着を図る
特に効果があったのはNotionでのメモです。「Amazon S3のストレージクラスの違い」「Elastic Load Balancingの種類と使い分け」など、似たサービスの比較表を自分で作ることで頭に定着しました。
結果: 合格ラインギリギリの724点。正直ヒヤヒヤしましたが、ここで得た知識が後の2資格の土台になりました。
使った教材リンク
CLF(Cloud Practitioner)
勉強期間: 約1週間(土日・空き時間)
使った教材: Udemy
点数: 745点(合格ライン700点)
SAAに合格した後だったので、CLFの勉強は想像以上に楽でした。SAAでカバーされる知識の多くがCLFでも出題されるため、新たに覚えることは少なかったです。
つまずいたポイント:AWS CAF(Cloud Adoption Framework)
CLFで意外に出題されるのがAWS CAFです。SAAではほとんど触れないため、CLF特有の知識として新たに覚える必要がありました。6つの視点(ビジネス、ピープル、ガバナンス、プラットフォーム、セキュリティ、オペレーション)を正確に区別できるようにしておくのがポイントです。
攻略のポイント:
SAAを先に取得している場合、CLFはSAAの知識で6〜7割カバーできます。CLF特有の範囲として「ビジネス・料金系」と「AWS CAF」に絞って追加学習すると効率的です。UdemyのCLF対策講座を1周して模擬試験で弱点を洗い出す、というシンプルな流れで十分です。
勉強法:
- UdemyのCLF対策講座を1周
- 模擬試験を解いて、SAAでカバーしきれていない範囲(料金モデル、サポートプラン、CAFなど)を重点的に復習
SAAを先に取った人へのアドバイス: CLFはSAAの知識で6〜7割カバーできます。残りの「ビジネス・料金系」と「AWS CAF」だけ追加で押さえれば1週間で十分合格圏です。
使った教材リンク
AIF(AI Practitioner)
勉強期間: 約2週間(土日・空き時間)
使った教材: Udemy
点数: 754点(合格ライン700点)
AIF(AWS Certified AI Practitioner)は2024年に新設された比較的新しい資格です。AI・機械学習の基礎知識に加え、AWSのAI/MLサービスについて問われます。
つまずいたポイント:プロンプトエンジニアリング
自分にとって一番馴染みがなかったのがプロンプトエンジニアリングの概念です。「Zero-shot Prompting」「Few-shot Prompting」「Chain of Thought」など、LLMへの指示の出し方に体系的な名前がついていること自体を初めて知りました。普段ChatGPTなどのAIツールを使うときに無意識にやっていることが試験では理論として問われるので、用語と手法を紐づけて覚える必要がありました。
AIF攻略のポイント:
AIF特有の知識として押さえるべき領域:
- 責任あるAI — 公平性、説明可能性、プライバシー、透明性の4原則
- ML基礎概念 — 教師あり学習/教師なし学習/強化学習の違い、過学習と対策
- AWSのAI/MLサービス全体像:
- Amazon SageMaker(モデル構築・トレーニング・デプロイ)
- Amazon Bedrock(基盤モデルへのアクセス)
- Amazon Q(生成AIアシスタント)
- Amazon Rekognition、Amazon Comprehend、Amazon Textract(特化型AIサービス)
- プロンプトエンジニアリング — Zero-shot Prompting / Few-shot Prompting / Chain of Thought
- RAG(Retrieval-Augmented Generation) — 仕組みとユースケース
勉強法:
- UdemyのAIF対策講座を1周(AI/MLの基礎固め)
- AWS公式のスキルビルダーで「Generative AI」関連コンテンツを確認
- 模擬試験で弱点洗い出し → プロンプトエンジニアリング、責任あるAI周辺を追加学習
SAAとの知識の重なり: AWS IAM、Amazon S3、AWS Lambdaなどの基盤サービスはSAAの知識がそのまま使えます。新たに学ぶのはAI/ML固有の概念とAWSのAIサービスのみで、2週間あれば十分対応できました。
使った教材リンク
共通の学習スタイル・工夫
SAAから先に取る戦略
自分のケースでは「SAA → CLF → AIF」の順番が結果的に効率的でした。SAAは範囲が広い分、AWSの主要サービスをほぼ網羅します。その知識をベースに、CLFは1週間、AIFは2週間で取得できました。
もし同じように短期間で複数資格を狙うなら、最初にSAAをしっかり勉強して土台を作る → 周辺資格はその上に積む というアプローチをおすすめします。
OJTとの両立
- SAA: 業務時間を使って1ヶ月かけて集中的に取り組めた
- CLF・AIF: 土日や業務の空き時間を活用。通勤時間にUdemyの動画を聴く、問題を解く。休日や帰宅後に模擬問題を数問解く、といった隙間時間学習
まとまった時間が取れなくても、毎日少しずつ触れ続けることで記憶が定着しました。
資格を取って変わったこと
正直、資格を取ったからといって急に仕事ができるようになるわけではありません。ただ、以下の変化は実感しています。
用語が通じるようになった
自社研修やOJTの中で飛び交う用語(Amazon VPC、セキュリティグループ、IAMロール等)が理解できるようになりました。先輩の説明を聞いて「何の話をしているのか」がわかるだけで、学びの吸収速度が全然違います。
コンソール画面への親近感
AWSマネジメントコンソールを開いたとき、並んでいるサービス名に対して「これは試験で出たやつだ」という感覚があります。完全に初見のサービスが減ったことで、触ってみようという心理的ハードルが下がりました。
加えて、各サービス間のかかわりなどが理解できるようになったところも良い点です。
これから資格を取る人へのアドバイス
- 迷ったらまずSAAから — CLFより先にSAAを取ると、その後が楽になります
- ギリギリでもいいから受けてみる — 724点のギリギリ合格でも「合格は合格」です
- AIF は狙い目 — 新しい試験で対策情報が少ないですが、AI/MLの基礎がわかっていれば2週間で取れます
- Notionやメモアプリで間違いを蓄積する — 解きっぱなしにしない仕組みを作ると効率UP
- 先に申し込む — 試験日を決めると否応なしに勉強するので、受験の決断は早い方がいいです
終わりに
いかがでしたか。
AWS認定資格(SAA・CLF・AIF)は、特別な経歴や高い学歴がなくても、正しい順番で教材に取り組み、勉強時間さえ確保できれば十分に狙えるレベルの試験です。新卒、未経験、大学生、どんな立場の方でも挑戦する価値があると思います。
少しでもこれからAWSを始める方の参考になれば嬉しいです。