VPNとは?
VPNとは「Virtual Private Network」の略であり、日本語で表すと「仮想専用線」となります。VPNの技術を使用すれば、社外ネットワークからでも社内のネットワークに対して安全なアクセスが可能です。
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VPNの必要性
テレワークで業務をこなすためには、社外から社内のデータを利用する必要があるでしょう。この場合、単にインターネットを介してデータをやり取りすると、セキュリティ面の問題が生じやすいです。
VPNは安全にデータをやり取りするためのものであり、社外からでもリスクを抑えながらデータにアクセスできます。具体的には、トンネリングや暗号化により通信の安全性を確立することが可能です。
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VPNの主な種類
VPNにはどのような種類があるのでしょうか。ここでは2つの例を紹介し特徴を解説します。
1.インターネットVPN
既存のインターネット回線を利用し、VPN接続を行います。すでにある回線を活用するので、低コストで簡単に構築できる点が魅力的です。インターネットを利用する以上、他のVPNに比べるとセキュリティ面は若干劣るものの、トンネリングや暗号化による保護は受けられます。
また、インターネット回線が混みあっているときは、VPN接続による通信速度が低下するため注意が必要です。
2.IP-VPN
通信事業者が提供しているネットワークを使用してVPN接続を行います。ネットワークが閉鎖されており、高い安全性を確保できます。通信速度も安定しているので、スムーズなやり取りが可能です。
ただし、IP-VPNを構築するにはまとまった予算と専門知識が必要となるため、簡単には導入できません。また、やり取りする拠点のすべてで同じインターネットサービスを利用していることが条件となります。
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VPNを利用するメリット
VPNを利用する場合、さまざまなメリットがあります。ここでは、メリットを具体的に解説します。
1.オフィスの情報に安全にアクセスできる
VPNによる接続を導入すれば、社外から社内のデータに対して安全にアクセスできます。自社にとって重要な情報も安全にやり取りできるため、第三者に盗み見されるリスクを防止できます。VPN接続はパソコンだけでなくスマートフォンでも可能なので、出先からも安全にデータを確認できます。
2.規模が小さければ手間がかからない
社外からアクセスするデバイスが限られているなら、VPNに必要な設備の導入や管理に手間がかかりません。インターネットVPNであれば、コンピューターに詳しい社員がいると自社で設置できる可能性もあります。簡単に導入できるため、必要なときにすぐ活用できます。
3.低コストで運用できる
VPNのうちIP-VPNは比較的コストがかかりますが、専用線に比べれば安く済ませられます。専用線は1対1でやり取りできるネットワークです。インターネットVPNならIP-VPNよりもさらに低コストで運用できるので、より気軽に導入を検討できます。
4.セキュリティを強化できる
単にインターネット回線を通じてやり取りする場合、悪意をもった第三者から通信しているデータを盗み見られるリスクがあります。特に社内の重要な情報を送信する際は注意が必要です。VPNによる接続で情報をやり取りすれば、通信内容を保護しながら安全な送受信を実現できます。
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VPNを利用するデメリット
VPNにはデメリットもあるため、導入する前に確認しておくと安心です。ここでは、具体的なデメリットを解説します。
1.接続できる台数に上限がある
VPN機器の種類やスペックによっては、接続できる台数に上限が設けられています。たくさんの人が一度にアクセスすると、つながりにくくなる可能性もあります。接続する端末が増えてきたら、VPN機器の増設も検討しなければなりません。接続しにくい状況が続くと業務に支障が出る恐れもあるため、注意が必要です。
2.接続する拠点が多いと管理が煩雑になる
VPN接続をするためには、拠点ごとに設定情報やIPアドレスを管理しなければなりません。接続する拠点が多くなれば、その分だけ管理にも手間がかかります。VPNを安全に利用するためにも、拠点ごとに設定情報とIPアドレスをきちんと管理できる体制を整えることが大切です。
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VPNを導入するには?
VPNを導入するには、どのようにすればいいのでしょうか。VPN機能を搭載したVPNルーターやVPNサーバ等を設置することになりますが、ここではいくつかの導入方法の概要を紹介します。
1.インターネットVPN
インターネットVPNは、VPN機能を搭載したVPNルーターやVPNサーバ等のVPN機器とインターネット回線を利用します。回線にインターネット回線を利用するため、各種あるVPNのなかでも比較的導入がしやすいのが特徴です。そのため、規模にもよりますが、社内にIT部門があれば、必要な機器を調達し、自社で構築から運用まで行う組織もあります。
2.IP-VPN
IP-VPNでは、専用のネットワークを用意しなければなりません。よって、IP-VPNを構築するには、IP-VPNに対応した機器に加え、基本的にインターネット回線とは別の回線を通信業者に依頼する必要があります。
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VPNの導入方法(インターネットVPN)
ここでは、インターネットVPNの設置方法について解説します。
1.ルーターを設置する
VPN機能を搭載しているルーターを用意し、ルーターに設定行います。拠点間のVPN接続には、拠点ごとにVPN機能を搭載したルーターが必要です。また外部ネットワークからPCでリモートでVPN網に接続する場合、PCにVPN接続のための設定を行う必要があります。ここではOSに搭載されている機能を使ったり、ベンダーが用意している専用のソフトウェアを利用しましょう。
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VPNの設定(インターネットVPN)
ここでは、外部ネットワークからリモートでVPN接続を行う場合の設定について解説します。(リモートアクセスVPN)
1.ユーザーを登録する
使用するデバイスを確認したうえで、VPNで接続するユーザーのユーザー名を登録します。また、認証方法についても設定しましょう。認証方法は、パスワード認証や証明書認証などから選択できます。第三者によるなりすましや侵入を防ぐために重要なので、確実に設定してください。
2.VPNへ接続するための設定をする
VPNクライアントソフトやVPNクライアント機能の接続設定画面に必要情報を入力し、接続のための設定を済ませましょう。具体的には、ホスト側の情報とともに、サインイン情報が必要です。サインイン情報とは、ユーザー名やパスワードなどです。サインイン情報はあらかじめ各ユーザーに伝えておく必要があります。
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まとめ
VPNによる通信なら、重要なデータを安全にやり取りできます。専用線よりも低コストなので、気軽に導入を検討できるのも嬉しいポイントです。特にインターネットVPNであれば、簡単かつスムーズに導入できます。
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