クラウド 元SEママの情シスなりきりAWS奮闘記

【初心者】 AWS認定資格は取るべき?情シス視点で考えるメリットとは

2021年6月30日掲載

こんにちは。シイノキです。ついに下の子が小学校に入学しまして、晴れて保育園の送り迎えも終わりとなりました。まだ学童へのお迎えはありますが、一駅先の保育園まで送り迎えしていたことを考えれば、近いもんです。十分です!

さて、AWS Summitの季節ですね。今年はオンラインでの開催となりました。自宅にいながら、いろいろなセッションを聞けるのは便利ですし、安定した環境でメモも取れるし、とても素敵な反面、集中力をいかに維持するかとの戦いになりました。だって、仕事のメールはくるし、やりかけの作業もできてしまうっ……!オフラインのイベントは体力的に結構厳しいのは事実ながら、あの“お祭り”感は懐かしいと思うのでした。

AWS SummitはAWSについて学ぶ絶好の機会ではありますが、初心者にとってはいささか情報量が多すぎる。どこから学べばよいのか、そしてどこまで学べば「ひと通り」分かったことにしてよいのか……。その道しるべとなるのが「AWS認定資格」。AWSを体系的に、必要な知識を満遍なく身に付けるなら、認定資格は近道と言えそうです。実際どんな資格があるのか、どうやって受験するのかなどを詳しく見ていきましょう。

全12種類のAWS認定資格のうち、おすすめは?

そもそもAWS認定資格と呼んでいるものは、AWSが提供する認定プログラムのことで、2021年5月現在、12種類のAWS認定があります。 まずはその種類ですが、大きくレベル別に「基礎」「アソシエイト(中級)」「プロフェッショナル(上級)」の3分野と、ジャンルごとの専門知識が求められる「専門資格認定」に分けられます。

AWS認定資格は、レベル・分野別に12種類

プロフェッショナルレベルのSolutions Architect Professional、DevOps Engineer Professional、アソシエイトレベルのSolutions Architect Associate、SysOps Administrator Associate、Developer Associate、基礎レベルのCloud Practitioner、専門知識分野のAdvanced Networking Specialty、Security Specialty、Machine Learning Specialty、Alexa Skill Builder Specialty、Data Analytics Specialty、Database Specialty

このうち入門編となるのが、基礎コースの「クラウドプラクティショナー」。AWSの基本的な知識を問われるもので、技術者だけでなく営業の方などにもお勧め、とされています。出題範囲も「クラウドとは?」といった概念からセキュリティ、請求まで幅広い一方で、実際によく使われる機能や、推奨される使い方が問われるものとなっています。実際、チラっとサンプル問題を見てみましたが、これを見る限りでは、私の付け焼刃知識でも「いけるのでは……!」と思える雰囲気の内容でした。

そして、次に目指す資格としてお勧めなのが「ソリューションアーキテクトアソシエイト」です。こちらは中級レベルの資格で、AWSでの設計などをおこなうエンジニア向け。AWS認定資格のなかでも代表的なもので、解説本や問題集なども数多く出ています。ここまで取得すると「自分たちのやりたいことを実現するために、どういった設計にするのがベストか」を考えられるように。社内SEとしても「今の構成でよかったか?」「もっとコストを削減できないか?」「違うサービスを使った方がよいのでは?」などAWS環境を最適化するための知識として役立つはずです。

AWSでは認定試験用のWebセミナーを開催しているほか、無料のデジタルトレーニングもあります。そのほか有償のeラーニングを提供しているところもありますし、もちろん書籍で勉強する方法も。自分にあった勉強法を探すのがよさそうです。

費用は11,000円~、受験までの準備は要チェック

クラウドプラクティショナーとソリューションアーキテクトアソシエイトの詳細については下記のとおりです。

クラウドプラクティショナー

料金:11,000円(模擬試験:2,000円)
時間:90分間
問題数:65問

ソリューションアーキテクトアソシエイト

料金:15,000円(模擬試験:2,000円)
時間:130分間
問題数:65問

試験は最寄りのテストセンターに行って受けることもできますし、現在はコロナ禍により全試験がオンラインで受験できます。ただし、Webカメラの用意が必要だったり、作業する場所の写真を撮ってアップしなければならなかったりします。PCのスペックやカメラ・マイクが対応しているか、テスト環境として問題ない場所を自宅に用意できるかはよく考えてから受験場所を考えた方がよさそうです。
ちなみに、我が家は在宅勤務用デスク周りにいろんなものが散らかっていて、とても人様に写真を撮って送れる環境ではないので(AWSの勉強よりも片付けに時間がかかってしまう)、もしも万が一受験するならテストセンターだな、と思いました。
テストセンターでの受験も決められた身分証明書が必要なほか、持ち込みできるものもかなり限定されているようなので、事前にきちんとチェックしておきましょう。

ソニービズネットワークスでは営業もAWS認定資格を取得!

実はソニービズネットワークスでは、エンジニアだけでなく営業も含めてソリューションアーキテクトアソシエイトの取得を進めています。そこで、今回は実際に資格を取得した営業の方にお話を伺いました。
まずは西日本エリアの営業を担当する守澤康之さん。
「ソリューションアーキテクトアソシエイトを取得したのは3年前です。AWSの営業するようになってまだ間もなかったので、『AWSに詳しい人』というポジションを確立するために、資格を取りました。当時はまだAWSのコンテンツもあまり用意されていなかったため、Black Beltの資料を中心に勉強しました。
あとは、当時会社で定期購読していたIT系の雑誌にAWSの基礎を学ぶコンテンツが連載されており、体系立てた説明になっていて、分かりやすかった記憶があります。もともと営業活動のなかで構成図を作成したりしていたので、その点は知識があったのですが、設定などはよくわからず、エンジニアに聞いて教えてもらったこともあります」

実際に取得して、営業活動でも変化はあったでしょうか?
「認定取得のために知識がついたことで、お客さまにAWSのメリットについてその理由や根拠をしっかり説明できるようになりました。特にAWSをよく知らないお客さまはメリットだけ伝えても納得できないため『なぜそうなのか?』が重要です。資格を取得したことで説得力が増したのではと感じています」

確かにAWSのメリットは、とらえどころのない話になりやすいところ。AWSの各サービスについて理解を深めたからこそ、細部まで説明できるというのは、お客さまの安心感につながりそうです。
では続いて、東京エリアでインサイドセールスチームを率いる鈴木颯太さんにもお話を聞いてみましょう。
「新卒で入社して、ほとんどなにも分からないなかで、『営業も資格取得していこう』という雰囲気があったので、若手だった自分が率先して受けることにしました。『サーバーって何ですか?』くらいのレベルからスタートだったので、Black Beltの資料を読んでも、何が書いてあるのか分からなくて。とにかく単語だけ覚えて商談に行き、戻ってきてエンジニアに怒られながら(笑)説明してもらって、もう一度Black Beltの資料を読んで……を繰り返しました」

それでも勉強をはじめてから半年くらいで合格したとか!かなり努力されたのではないでしょうか(そもそもソリューションアーキテクトアソシエイト自体1年以上の実務経験が推奨されています)。そして知識を身に付けたことで、営業活動にも変化が。
「まず商談で、お客さまの要望や要件が理解できるようになりました。なんでもかんでも持ち帰ってエンジニアに相談してから進めるのではなく、その場である程度提案できるようになり、受注までのリードタイムが短くなりました」

営業の人と話しても、技術的なことが伝わらない……というのはありがちな気が。営業もソリューションアーキテクトアソシエイトを取得していて、具体的なAWSの構成や設計について話ができるのは、ソニービズネットワークスの強みのひとつ。現在は、e-ラーニング受講料や受験料の会社負担などサポート体制を整えており、かなりの営業メンバーがソリューションアーキテクトアソシエイトの認定を取得しているのだとか。

最後に守澤さんからひと言。
「社内で資格取得を目指すメンバーにも伝えているのですが、資格取得で100点を目指す必要はないと思うんです。AWSはサービスも機能もどんどん変わっていくので、資格だけを見ていると実務とかけ離れてしまうことにもなりかねません。80点くらいを目標に取得して、取得後も新しい情報をきちんとキャッチアップしていくことが大切だと思います」

エンジニアだけでなく営業もAWS認定資格を取得することで、お客さまの要件が伝わりやすくなり、認識の齟齬も起きにくくなり……といいことづくめ。もちろんAWS導入を検討する立場としても、こういった資格を取得し、ひと通りの知識を身に付けておくことで、検討がスムーズになるはずです。まずはチャレンジしてはいかがでしょうか?(完全に自分のことを棚にあげている)
以上、シイノキでした!

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