クラウドストレージの概要
クラウドストレージは、文書や画像などのデータをインターネット上のストレージ(データの保存場所)に保管できるようにしたサービスです。たくさんのファイルを管理できるだけでなく、設定を変更すれば他者ともファイルを共有できます。クラウドストレージは、「オンラインストレージ」や「ファイル共有サービス」とよばれる場合もあります。
クラウドストレージを導入するメリット
ここでは、クラウドストレージを導入するメリットについて、具体的に解説します。
1.どこからでもファイルにアクセスできる
クラウドストレージはオンラインで利用するので、インターネット環境が整っている場所ならどこからでもデータにアクセスできます。たとえば、社外に出ている社員が営業先から資料をチェックすることも可能です。
2.簡単にファイルを共有できる
クラウドストレージを利用すれば、共有用のURLを発行することでファイルの共有が簡単に行えます。サービスによっては共有したファイルにアクセスするためのパスワードを発行したり、URLの有効期限を設定などが可能です。
3.ファイルを一元管理できる
支社や支店が多い企業でも、クラウドストレージに資料を集約すればどの拠点からも、オンプレミスのファイル共有サーバーと同様にアクセスできます。またサービス上で権限設定が可能で、ユーザーや部署ごとにファイルのアクセス権などを設定することが可能です。
4.少ない手間とコストで導入できる
自社で独自にサーバーを購入してデータの保管場所を確保する場合、導入・メンテナンスに高いコストがかかります。しかし、クラウドストレージなら低コストでの導入が可能で、サーバーを管理する手間もかかりません。
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クラウドストレージを導入するデメリット
ここでは、クラウドストレージを導入するデメリットについて、具体的に解説します。
1.サーバーがダウンするリスクもある
クラウドストレージは運営元のサーバーでデータを管理しています。そのため、そのサーバーがダウンした場合、基本的に復旧を待つしかありません。自社でサーバーを管理していないので、自分たちでは何も対処できなくなります。クラウドストレージを選ぶときは、サーバーがダウンするリスクも考慮しつつ、適切な対応をしてくれるサービスを選ぶ必要があります。
2.不正アクセスにより情報漏えいが起きる恐れもある
クラウドストレージサービスは、ほとんどはID・パスワードによりユーザー認証を行っています。万が一従業員のID・パスワードが漏えいした場合、不正ログインによりストレージ内のデータが不正に閲覧・ダウンロードされる危険性があります。
多要素認証等を導入し、ID・パスワードの漏えいに備える必要があります。
3.設定を誤ると意図せず情報が公開される
クラウドストレージでは、保存しているデータの公開範囲を自由に設定できます。非公開にすれば限られた人しか見られませんが、公開にすれば誰でも内容を見られるようになります。操作ミスにより公開設定をした場合、気づかないうちに社内の機密情報が不特定多数の人に見られてしまう危険性もないとはいえません。
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クラウドストレージのセキュリティの重要性
ビジネスの場でオンラインストレージを活用するときは、特にセキュリティを重視してサービスを選ぶことが大切です。注意したい具体的なリスクとしては、ウイルス感染、不正アクセス、ハッキングなどさまざまなものがあります。それらのすべてに備えるためには、安全性の高いサービスを選ぶことが重要です。
クラウドストレージのなかには、無料で利用できるサービスもあります。無料でも最低限のセキュリティ対策が施されていますが、料金が上がるほどセキュリティ機能を充実させているサービスがほとんどです。ビジネスでクラウドストレージを利用するなら無料のサービスは避け、安全性の高い有料のサービスを利用しましょう。
クラウドストレージの主なセキュリティ対策
ここでは、クラウドストレージに備えられている主なセキュリティ対策について、それぞれ解説します。
1.外部からの攻撃に備えるための対策
外部からさまざまな攻撃を受ける可能性があるため、クラウドストレージにはさまざまな対策が施されています。たとえば、通信経路をSSL化し、ファイルを暗号化しているサービスがほとんどです。また、不正アクセスを防ぐため、ファイアウォールや不正侵入検知などの対策を取り入れています。ウイルスチェックも行い、不正なプログラムが侵入していないかチェックしています。
さらに、クラウドストレージを安全に使うためには、認証によるアクセス制限も重要な対策です。
2.内部不正に備えるための対策
内部不正を防ぐため、クラウドストレージにはアクセスログ管理やダウンロード制限などの機能が取り入れられています。また、アクセス権限の設定も可能であり、許可していない人が勝手にアクセスできないようにすることも可能です。IPアドレスによるアクセス制限やデバイス認証などを利用できます。
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クラウドストレージを選ぶときのポイント
ここでは、クラウドストレージを選ぶときにセキュリティ対策以外にチェックしたいポイントを解説します。
1.機能
クラウドストレージを選ぶときは、すでに自社が業務で利用しているアプリケーションと連携できるAPIがあるかどうか確認しましょう。また、外出する社員が多いなら、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でも利用しやすいかチェックする必要があります。
さらに、クラウドストレージのサービスによって開発やカスタマイズのしやすさも異なるので、ニーズにあわせて選ぶことが大切です。
2.データ容量
クラウドストレージにはさまざまなデータを保存するため、自社で扱うデータをすべて保存できる容量があるサービスを選びましょう。全体の容量が大きくても、なかにはアップロードやダウンロードの1回あたりの最大容量に制限が設けられているサービスもあります。利用シーンに配慮し、十分なデータ容量が備わっているサービスを選びましょう。
3.コスト
クラウドストレージは、導入時に初期費用がかからないサービスも多いです。しかし、利用料はかかるので、継続的に一定のコストがかかります。同じクラウドストレージサービスでも、利用するプランによって料金はさまざまです。社員数や利用するデータ容量によってもコストが変わるので、実際の状況にあわせてコストを試算しましょう。
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セキュリティに強いクラウドストレージを比較して紹介
ここでは、セキュリティに強いクラウドストレージを比較しながら紹介します。
1.NUROクラウド Box
ファイルを共有するための基本的な機能だけでなく、さまざまな機能が搭載されているクラウドストレージです。タスクやコンテンツの管理が可能であり、さまざまなアプリケーションとも連携させられます。各種認証を取得しており、データも暗号化しているため、セキュリティ対策は万全です。
2.Dropbox Business
世界各国で利用されているファイル共有のためのクラウドストレージです。Dropbox Businessは、強固なセキュリティ対策を取り入れている法人向けのサービスとなっています。上位プランを選べば容量は無制限で利用できるため、自社の膨大なデータをしっかり蓄積できます。
3.SharePoint
Microsoft社が提供しているビジネス向けのクラウドストレージです。SharePointは Office 365/Microsoft 365と統合されており、もともと自社で使っているツールとあわせてスムーズに利用できます。データを守るためのセキュリティポリシーを管理できるようになっており、さまざまな脅威に対するセキュリティを強化できます。
4.Google Drive
Google社が提供している企業向けのグループウェア「Google Workspace」に含まれています。GmailやGoogleカレンダーなどとあわせて利用できるため、Googleのサービスを多く利用している企業に向いています。Google社内でも利用されているので、Google Driveを活用すればGoogle社と同じ基準でデータを保護することが可能です。
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まとめ
クラウドストレージは利便性が高く、業務をスムーズに進めるために役立ちます。サービスによってさまざまなセキュリティ対策が施されているので、自社が安全に使うための機能が備わっているものを選びましょう。
NURO Bizではクラウドストレージの提供だけではなく、不正アクセス対策などのセキュリティサービスもワンストップでご提供します。
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