ネットワーク
Q. 会社でIPv6を導入したいのですが、ネットワーク構成の変更点や具体的な設定手順、注意すべきポイントを教えてください。
A. IPv6の導入では、社内LANの「デュアルスタック化」と、インターネット(WAN)側の「IPv4 over IPv6(IPoE)接続」を組み合わせて環境を整えるのが一般的です。既存機器の対応状況だけでなく、アドレス管理方式やセキュリティ設計を初期段階で綿密に行う必要があります。
ネットワーク構成の主な変更点
通常、オフィス内のLANケーブルを全面的に変更する必要はありません。ただし、回線契約を確認したうえで、ルーターやファイアウォール、スイッチなどの設定を見直します。
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| 確認項目 | 主な変更・確認内容・実務の注意点 |
|---|---|
| 接続方式(WAN) | 混雑を避けるため、インターネット接続にはIPv4 over IPv6(IPoE方式)の採用を検討する。 (※NUROアクセスの場合は標準で高品質なデュアルスタックが提供されます) |
| 回線契約とプレフィックス | 社内LANを部署やVLANで分割する場合、複数のネットワークを作れるプレフィックスサイズ(/56など)が割り当てられる回線かを確認する。契約内容によっては分割に必要なプレフィックスが割り当てられず、セグメントを分けられない場合がある。 (※NUROアクセスでは、オプション契約の有無にかかわらず、標準で「/56」のプレフィックスが提供されます) |
| ルーター | 回線事業者が指定する接続方式(各種IPv4 over IPv6プロトコル)に対応した機器を用意する。 |
| ファイアウォール | 外部からのインバウンド通信を「デフォルト拒否」にする。NATによる保護がなくなるため必須。 |
| 社内LANスイッチ | デュアルスタック対応(L3スイッチのIPv6ルーティング)に加え、NDP関連のセキュリティ機能(RAガード、NDインスペクション等)を持つL2/L3スイッチを選定・設定する。 |
| 端末・周辺機器 | PC、サーバー、VPN機器、複合機、UTM、DNS、Active DirectoryのIPv6対応状況と挙動を確認する。 |
IPv6導入の5ステップ
IPv6の導入は、次の5ステップで進めます。
- 現状把握:既存のルーターやスイッチ、複合機などがIPv6に対応しているか調べる
- 回線契約:社内のネットワーク分割(VLAN)に必要なプレフィックス(/56など)が割り当てられる回線を契約する
- 設計決定:パソコンへのIPアドレス配り方(SLAAC等)と、セキュリティルールを決める
- 設定投入:ルーター等のIPv6を有効にし、外からの不正アクセス遮断設定を同時に行う
- テスト・展開:一部のパソコンでテスト(接続や速度の確認)をしてから、全社へ広げる
導入時の注意点
IPv6は有効にするだけで安全性や速度が自動的に向上するものではありません。回線、機器、社内システム、セキュリティ設定をまとめて確認し、段階的に導入することが重要です。
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| 確認項目 | 起こる問題 | やること |
|---|---|---|
| 新旧の使い分け | IPv6 に未対応のサイトがある | 両方使える設定(デュアルスタック)にし、回線も高速化する |
| ネットの安全 | 外部から直接不正アクセスされる恐れ | ファイアウォールで外からの通信を遮断(インバウンド拒否)する |
| 社内の安全 | 社内での「なりすまし」による通信妨害リスク | スイッチ機器の防犯機能(RA ガード等)をオンにする |
| VPN・アクセス制限 | 既存の VPN や外部サービスが繋がらない | 事前に接続テストをし、外部サービス側の登録 IP を見直す |
| 通信の速度低下 | サーバーが未対応だと接続が遅くなる | 社内サーバー(AD 等)の対応状況を事前にテスト・検証する |
IPv6の特徴、メリット、接続方法について詳しく知る:IPv6とは?特徴・導入のメリットから接続方法までをわかりやすく解説
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