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ルーターの寿命はどれくらい?判断ポイントや対処法、長持ちさせるコツを解説

複数の端末でインターネットを快適に利用するために必要不可欠なアイテムが「ルーター」です。オフィスでのインターネット接続において、ルーターは常に動作しているため、長期間使用しているとその性能に影響が出ることがあります。

しかし、どのタイミングでルーターを交換するべきか、どのように長持ちさせるかについては、あまり考えることがないかもしれません。この記事では、ルーターの寿命に関する知識、寿命を迎えた際のサイン、対処法、さらにはルーターを長持ちさせるためのコツについて詳しく解説します。

事例の課題やよくいただくご相談を基に、サービスの活用方法をご紹介します。

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ルーターの2つの寿命とは?

ルーターの寿命は、主に以下の2つの基準で判断できます。

1. ルーター本体の寿命

ルーター本体の寿命は、一般的に4〜5年程度といわれています。この寿命は、主に物理的な部品の劣化が原因です。ルーターは常に電力を消費し、内部で熱を発生させるため、時間がたつにつれて部品が劣化しやすいのです。特にコンデンサや回路は経年劣化しやすく、通信品質が低下したり、最悪の場合は故障に至ったりしてしまいます。

ルーター本体の寿命の長さは、使用環境にも大きく影響を受けます。例えば、高温多湿の環境や通気が悪い場所で使用している場合などは、内部の熱がこもりやすく、部品が劣化しやすくなります。そのため、温度や湿度が安定している、通気性の良い場所への設置がおすすめです。

また、使用頻度も寿命に影響します。例えば、24時間365日稼働しているルーターと、障害時に備えてコールドスタンバイで運用しているルーターでは、寿命に差が出てしまうのです。

2.サポート対応の終了

一般的に、ルーターは壊れるまで使い続けることができますが、ファームウェアやサポート対応の状況によっては交換を検討すべきです。

例えば、ファームウェアの更新が終了すると、新たに脆弱性が発見されても対応されなくなり、セキュリティリスクが高まります。また、サポート対応が終了した場合も、故障やトラブルが発生した際に修理やサポートが受けられなくなります。これらの理由から、古くなったルーターは早期に交換するのがおすすめです。

ルーターの寿命を判断する3つのサイン

ルーターの寿命が近づくと、いくつかのサインが現れることがあります。これらを見逃さず、早期に対応することで、問題が深刻化する前に対処できるでしょう。特に、以下の3つのサインには注意が必要です。

1. 通信速度が低下する

ルーターのパフォーマンスが低下してくると、その影響として目立つのは通信速度の低下です。例えば、動画のストリーミングなど、大容量のデータ通信が発生しているときに、急に通信が遅くなることがあります。動画が止まる、読み込みが遅くなる、ラグがひどくなるなどの症状が出た場合、ルーターの不具合やスペック不足が原因になっている可能性があります。速度低下が頻繁に発生する場合は、ルーターの交換を検討する時期かもしれません。

他にも、ルーティングやIPマスカレード処理など膨大な内部処理が行われているところに、さらにセキュリティ機能を追加していくことでオーバーロード(過負荷)が発生し、通信速度が低下するケースもあります。この場合はスペック不足とみなすことができるため、今後さらに通信量が増えることを見越して交換を検討するのがおすすめです。

ルーターを設置してからある程度年数が経っていて、通信速度の著しい低下が見られたら、スペック不足も含めた「寿命」が迫っているサインと捉えるとよいでしょう。

2. 接続が不安定になる

ルーターの寿命が近づくと、接続が不安定になることが多くあります。例えば、接続が突然切れる、接続してもインターネットが利用できない、といった問題です。これらの症状は、ルーターの劣化が原因かもしれません。

頻繁に発生する場合は、ルーターの交換を検討しましょう。

3. 電源が入らない

ルーターの電源が入らない場合、または起動しても正常に動作しない場合は、ルーターが寿命を迎えた明確なサインといえます。内部の回路や電源部分が故障している可能性があるためです。

この場合、修理するよりも、新しいルーターを購入する方が効率的です。特に、ルーターが古い場合は修理費用が高くなることが多く、新しいモデルを購入もしくはレンタルする方がコストパフォーマンスが良いでしょう。

ルーターの寿命を疑う症状が出た際の対処法

ルーターの寿命が疑われる症状が現れた場合、すぐに交換する前に試すべき対処法があります。これらの方法で症状が改善することもありますので、まずはこれらを試してみてください。

ルーターを再起動する

最も簡単で効果的な方法は、ルーターを再起動することです。ルーターは長時間稼働していると、メモリの使用状況やキャッシュが溜まって動作が遅くなることがあります。再起動することで、これらの一時的な問題が解消され、通信がスムーズになることがあるのです。

再起動の際は、単に電源を切るだけでなく、数十秒間電源をオフにしてから再度電源を入れるのがポイントです。この操作によって、ルーター内部の一時的なエラーがリセットされることがあります。また、電源スイッチが付いていないルーターの場合は、電源コードをコンセントから抜き、1分ほど待ってから差し直すことで、不具合が改善される可能性があります。

さらに、電源を一度オフにすることで、ルーター本体に溜まった熱を放出したり、蓄積されたログを削除したりする効果も期待できます。本体の熱が原因で動作不良が発生している場合は、放熱することで問題が解消されるかもしれません。

ルーターの設定をし直す

ルーターの設定が原因で通信の不具合が生じている場合、設定をし直すことで改善することがあります。特に、LAN側のIPアドレス設定が適切でないと、通信トラブルの原因となるため、ルーターの管理画面から設定を確認し、適切な設定に変更しましょう。

必要に応じてポート設定やルーティングの見直しを行い、設定を変更した後はルーターを再起動して、問題が解決したか確認してください。

ルーターを長持ちさせるコツ

毎日使うルーターは、適切に管理されていないと性能が低下しやすくなります。長持ちさせるためのコツを実践することで、寿命を延ばし、より長期間快適に使えるようにしましょう。

ルーターは長時間の使用により熱を発しますが、その熱がこもると、パフォーマンスの低下や故障を引き起こす可能性があります。そのため、ルーターはなるべく通気性の良い場所に設置し、背面や側面に空気の通り道を作ることを意識しましょう

例えば、ルーターを壁から離して設置し、周囲に十分な空間を確保するという方法が有効です。

また、ルーターが長時間動作している場合は、熱を逃がすために専用の冷却パッドを使うのもおすすめです。これにより、ルーター内部の温度が下がり、部品が長持ちしやすくなります。さらに、設置場所や環境によっては、冷却機器を使うとより高い効果が期待できるでしょう。

ただし、上記のような方法を実践してルーターを長持ちさせることができたとしても、通信量や利用人数が増えた場合、それに耐え得るスペックのルーターでないとパフォーマンスは低下してしまいます。そのため、利用状況に応じてルーターの入れ替えを検討するのがよいでしょう。

新しいルーターは購入 or レンタル?おすすめの選び方

新しいルーターを手に入れる場合、購入とレンタルのどちらを選ぶべきか悩みどころです。どちらにもメリット・デメリットがありますので、それぞれの選び方を解説します。

購入するメリットとデメリット

新しいルーターを購入する場合、通信速度や接続距離、セキュリティなど、自分のニーズに合ったモデルを選べるのが大きなメリットです。

一方で、デメリットは初期投資が必要となる点です。近年はWeb会議やクラウド利用の増加により、必要とされる通信容量も拡大しています。

そのため、数年おきに通信環境を見直し、スペックの高いルーターに買い替える必要が出てくる可能性があります。

レンタルするメリットとデメリット

ルーターをレンタルするメリットは、初期費用がかからない点です。月額料金を支払うだけで、最新のルーターを利用できるため、常に新しい機能や通信規格を利用することができます。また、ルーターに故障が発生した場合、レンタル業者が交換してくれる場合が多く、自己負担なく修理や交換ができる点も魅力といえます。

デメリットとしては、まずレンタル費用の問題が挙げられます。長期的にわたってレンタルすると、レンタル費用が積み重なり、最終的には購入するよりも高くなってしまうかもしれません。また、レンタルの場合、ルーターの仕様や選択肢に制限があることもあります。そのため、特別な機能を求める場合や、自社で設定を行いたい、メーカーにこだわりがある、という場合には、購入を選んだ方が良いかもしれません。

どちらを選ぶべきか?

購入とレンタルどちらを選ぶかは、使用する期間や予算、必要な機能などの条件が判断材料です。特に、ファームウェアのアップデートや自分の環境に最適な設定をこまめにカスタマイズしたい場合には、購入を選ぶと良いでしょう。

一方、短期間でインターネットを利用する場合や、最新のルーターをコストパフォーマンス良く利用したい場合には、レンタルが適しています。ただ、レンタルサービスには契約期間や条件があるため、契約前にしっかり確認しておきましょう。

また、企業におけるネットワーク環境では、従業員数の増加に伴ってVPNのアカウント数を増やしたり、時代に合わせてセキュリティ対策を強化したりと、ルーター機能のアップグレードが必要になるケースがあります。そのたびにルーターを買い替えるとなると、毎回購入のコストがかかってしまうため、企業のニーズに合わせて理想的なネットワーク環境を実現できるルーターをレンタルするのがおすすめです。

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まとめ

ルーターは日常での使用頻度が高い重要な機器であるがために、劣化の進行は避けられません。通信速度の低下、接続の不安定さ、電源が入らないなどの症状が見られた場合は、再起動や設定の見直しをしましょう。

寿命を延ばすための工夫として、熱を逃がしやすい場所にルーターを設置するのもおすすめです。

また、ルーターの寿命には、本体の劣化だけでなく、サポート対応の終了も関係しています。そのため、古くなったルーターは早めに交換するようにしましょう。

ルーターを購入するかレンタルするかは、使用環境や予算で判断します。購入の場合は寿命だけでなく買い替えのタイミングも意識しなければならず、サポート対応が終了してしまうとセキュリティ面でのリスクも伴います。そのため、短期間のみ使用する場合や、最新のルーターを頻繁に使いたい場合、セキュリティ対策を意識したい場合などは、レンタルするのがよいでしょう。

いずれにせよ、快適なインターネット環境を保つためには、定期的にルーターの状態を確認し、適切なメンテナンスを行うことが大切です。できるだけルーターへの負荷を取り除きながら、快適なネットワーク環境を維持しましょう。

また、ソニービズネットワークスではルーター、アクセスポイントなどのネットワーク機器をレンタル×マネージドで提供しています。初期設定や複雑な運用管理はプロにお任せし、最新機器を手軽に利用することができるため、機器の入れ替えを検討されている方はこちらもご検討ください。

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