ランサムウェアなど巧妙化・高度化する脅威に対策すべく
AWS環境のセキュリティを見直し・強化
大成エンジニアリング株式会社様
建設業 AWSの活用・環境構築がしたい クラウドの活用・導入がしたい 100-500名
- 課題テーマ
-
クラウド活用
DXやAI活用を積極的に進め、業務の高度化・効率化に向けて取り組んでおり、IT基盤は数年前からクラウド(AWS)移行を進めてきた。ランサムウェアなどサイバー攻撃の脅威が高まるなか、不安のあったAWS環境のセキュリティについて見直しを図り、安心して運用できる環境を実現している。
お客様プロフィール
- 会社名
- 大成エンジニアリング株式会社様
- 本社所在地
- 東京都中央区
- 導入前の課題
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- バックアップデータをイミュータブル(上書き禁止)化したいが、オンプレミスでは難しい
- 高度化するサイバー攻撃から、自社のデータを保護できるか不安がある
- AWS環境について、異常の早期検知・対処ができる体制を整備したい
- 導入後の効果
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- AWS Backupを利用し、バックアップのイミュータブル化を実現
- AWS環境のセキュリティ対策を見直し、ベストプラクティスに則った対策を実施
- 異常を素早く検知・通知する仕組みとあわせて、その後の調査まで可能な体制を実現
ご契約サービス
- AWSセキュリティ強化支援サービス
-
AWSのセキュリティが不安な方へ 運用負荷をおさえた効果的な対策強化を支援します
- Amazon FSx for Windows 導入支援サービス
-
AD連携、ネットワークからデータ移行まで ファイルサーバのAWS移行をトータルに サポートします
インタビュー
ファイルサーバーをAWSに全面移行。バックアップ、セキュリティが懸念に
社会インフラ分野を中心に手掛ける建設コンサルタントである大成エンジニアリング。道路・橋梁・トンネルなどの土木設計と、施工管理などの発注者支援業務の双方に精通することを強みに、長年培ってきた技術力と現場経験を活かし、社会インフラの整備・保全を通じた豊かな社会づくりへの貢献を目指している。
2020年から全社方針としてIT環境のクラウド化を掲げ、Active Directoryや遠隔拠点のファイルサーバーなどから段階的にAWSへと移行してきた。その後も対象を拡大し、今回は、一部アーカイブデータ保管用を除く、すべてのファイルサーバーをAWSへ移行、全面クラウド化へと着実に取り組みを進めている。
そのなかで懸念されたのが、AWS環境のセキュリティだった。「PCやサーバーにウイルス対策ソフトやEDRを導入するなど、一般的な対策はおこなっていますが、AWS環境も含めたランサムウェア対策となると不安が残ります」(竹井氏)。ランサムウェアは近年ますます高度化・巧妙化しており、バックアップデータまで含めて暗号化する攻撃も登場している。現状のバックアップでこのような攻撃からデータを守れるのか、懸念があった。
とはいえ、オンプレミス環境では、バックアップに関する対策にも限界がある。ストレージ容量は限られ、上書き禁止(イミュータブル)のストレージはコスト面がネックになる。ファイルサーバーのAWS移行とあわせてこういった対策を強化できないかと検討していた。「バックアップに関する対策だけでなく、AWS環境自体も既存のIT環境と同様にセキュリティを継続的に管理する必要があります。脅威や異常を早期に把握し、対処するための環境整備も課題に感じていました」(竹井氏)。
ソニービズネットワークスの提案を受け、セキュリティの見直し・強化を決めた
そのなかで頼ったのが、ソニービズネットワークスだ。社内ネットワークやインターネット回線で取引があったことに加え、Active DirectoryやファイルサーバーのAWS移行も任せていた。「AWSを活用していると言っても、分からないことも多く、専門知識には不安がありましたが、ソニービズネットワークスはとにかく気軽に相談できますし、設定などについて聞くと『こうすればできる』と的確な回答があります」(竹井氏)。バックアップのランサムウェア対策についても相談したところ、AWSが提供するバックアップのフルマネージドサービス「AWS Backup」の「AWS Backup Vault Lock」を利用することで、イミュータブルバックアップを実現できるとアドバイスを受け、すぐに環境の構築・設定の依頼を決めた。
あわせてAWS環境全体のセキュリティについても、現状の評価からベストプラクティスに則った設定・環境構築までおこなう提案があった。「AWSアカウントの乗っ取りなども懸念されるなか、異常にどこまで素早く気づけるかという不安を解消できる提案で、それならばすぐにお願いしたいと考えました」(竹井氏)。

大成エンジニアリング株式会社 工務部 システム課 課長 竹井 勇馬氏
豊富な知見に裏打ちされたアドバイスで、課題にあった対策を実現できた
セキュリティ対策に関しては、既存のAWS環境についてひと通りアセスメントを実施し、強化すべきポイントについてアドバイスを受けた。「AWSのベストプラクティスも踏まえ、専門的な視点からの意見は参考になりました。記録から監視、通知するまでの仕組みなど、自分だけでは気づきにくい観点からの提案で、私たちの課題に専門知識を組み合わせた対策を実現できました」(竹井氏)。
AWS CloudTrailでの操作ログ取得、Amazon GuardDutyによる異常検知、Amazon Detectiveを用いた調査、AWS Security Hub CSPMによる可視化と、複数サービスを適切に連携させ、セキュリティ対策全体をカバーする。さらに、ネットワークに関してもVPCフローログで不審な通信などを調査できるよう環境を整えた。「セキュリティ対策と一言で言っても、ウイルス対策ソフトやログ検知から、感染・侵入後の対策まで幅が広く、どの部分を優先すべきか迷いました。ソニービズネットワークスとも相談し、AWSのセキュリティについては侵入検知を強化する形としています」(竹井氏)。
今回、ソニービズネットワークスはセキュリティサービスの設定とあわせて導入説明会を実施している。導入説明会では、各サービスについて具体的な使い方まで詳しく解説、運用イメージを把握できるまでエンジニアが伴走する。「AWS管理コンソールで、どこをどう確認すればよいのか、実際の画面を見ながら説明を受け、日常の運用での対処方法を具体的に理解できました」と竹井氏は語る。また、AWSはセキュリティ関連サービスも数多く用意されているものの、なにをどう活用すればよいのか分かりにくいところがあったと振り返る。「セキュリティサービスを少し触ってみたことはありますが、それで設定が正しいのか、異常が検知されたときにどう対処すればよいかが分かりませんでした。使い方のレクチャーを受けたことで、今後もし異常が検知されたときには、ある程度は対処できる自信がつきました」(竹井氏)。

脅威を迅速に検知し、すぐに状況を把握。セキュリティを意識した運用が可能に
今回の取り組みにより、AWS環境のセキュリティ状態が可視化され、脅威や異常を迅速に検知できる環境が整った。「AWS Security Hub CSPMでは重要度も確認でき、パッと見て状況を把握できます。今まで以上に、セキュリティを意識した運用が可能になりました」(竹井氏)。さらに、調査・追跡するための情報も揃う。「異常が発生した際には、経営陣などへの説明が求められます。ログなども漏れなく取得できるよう設定したことで、説明時の根拠として活用できると思います」(竹井氏)。
ファイルサーバーもAWSへの移行が完了している。以前より活用していたAmazon FSx for Windows File Serverを継続して利用しており、OSアップデートなどの運用は一切不要だ。ハードウェアの運用管理や故障・トラブル対応から解放され、大幅な負担軽減となっている。
基幹システムはSaaSを利用しており、オンプレミス環境には一部のサーバーが残るのみだ。費用対効果などの課題はあるが、今後も徐々にAWSに集約していきたいと竹井氏は話す。「たとえば、バックアップのイミュータブル化もAWSだから実現できました。AWS環境でバックアップや復旧体制を見直したことで、万が一の障害・災害発生時にも業務を継続・復旧しやすい環境が整いました。AWSにサーバーを集約したうえでセキュリティなどを強化することで、効率的に対策できるのではと考えています」(竹井氏)。
今後はセキュリティ・運用管理のさらなる高度化、AI活用を支える環境整備を進める
今後について、「AWS環境のセキュリティ・運用管理を高度化し、より効率的なIT環境を整えたい」と竹井氏は話す。「単に『新しいから』と技術を導入するのではなく、業務上の課題や費用対効果を踏まえて、有効な技術を取り入れていきたいと考えています。そのためにも、ソニービズネットワークスには専門的な知見をもとにした提案やアドバイスを期待しています」(竹井氏)。
あわせてAIの活用も進めており、まずは文書作成の補助などの業務効率化から検討している。さらにRPAを用いた業務自動化も進め、社会インフラを取り巻く環境の変化にいち早く対応できるよう体制整備を続けていく。IT観点から検討すべきことは多い。「AWSから社内ネットワークまで、またセキュリティや運用についても相談できるパートナーとしてソニービズネットワークスを頼りにしています」(竹井氏)。
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