地方独立行政法人 総合病院 国保旭中央病院様

既存4回線を1回線に集約しコストを大幅に削減
千葉・旭の病院と都内オフィスをつなぎ、先進的な診療に挑戦

地方独立行政法人 総合病院 国保旭中央病院様

化学・医療 ネットワークを見直したい 1,000-10,000名

課題テーマ

インターネット回線の帯域確保

ご契約サービス

NUROアクセス 2G

千葉県北東部・茨城県南東部を含む、病院を中心とした半径30km圏の約100万人を対象に、高品質な地域医療を提供する地方独立行政法人 総合病院 国保旭中央病院。診察・業務において職員のインターネット利用が急増するなか、既存回線の帯域不足によるトラブルが常態化。遠隔バックアップや遠隔病理画像診断などの計画も進まず、インターネット回線の強化が喫緊の課題になっていたという。2020年3月、サービス提供エリア拡大を機に「NUROアクセス スタンダード」を導入し、諸課題を一気に解決。さらに、遠隔バックアップや遠隔病理画像診断など新たな拠点を設立することにも成功した。

お客様プロフィール

会社名
地方独立行政法人 総合病院 国保旭中央病院 様
本社所在地
千葉県旭市
設立
1953年3月
従業員数
2,232名(2022年8月1日現在)
事業内容
地域医療支援病院/救命救急センター/臨床研修指定病院/基幹災害拠点病院/地域がん診療連携拠点病院(高度型)/地域周産期母子医療センター/予防医学研究センター/認知症疾患医療センター
URL
https://www.hospital.asahi.chiba.jp/
導入前の課題
  1. 既存回線の帯域不足により4回線を束ねても業務や診察に必要な通信速度を保つことができず、かなりの頻度で発生するトラブル対応に追われていた
  2. 1秒に320枚もの画像を撮影する放射線CT画像のデータが重く、読影(※1)できる時間・場所が限られていた
  3. 人材確保やバックアップ等に向けて遠隔地との快適な通信環境を整備したかった
    (※1)読影とは検査によって得られた画像をモニターで確認し、病気の有無や病状を診断すること
導入後の効果
  1. 既存の4回線を「NUROアクセス スタンダード」1回線でリプレイスし、2,500台以上の端末からのアクセスに対応可能な帯域を確保
  2. 広帯域な回線の導入により、遠隔地(都内のサテライトオフィス等)から、いつでもストレスなく読影が可能に
  3. 「NUROアクセス」の開通により通信環境が大幅に改善するとともに、ネットトラブルが激減。担当者の手離れがよくなり業務効率も改善した

ご契約サービス

NUROアクセス 2G

クラウド時代を支えるインフラのスタンダート回線

通信環境の「選択肢の無さ」がICT活用の阻害要因に
遠隔バックアップ・Web会議の実施にもひと苦労

地域医療支援病院として、40に及ぶ診療科目、病床数989、1日約2,400人の外来数がある、地方独立行政法人 総合病院 国保旭中央病院(以下、旭中央病院)。
都内からは離れ海に面したロケーションということもあり、インターネット回線サービスの展開は常に遅れ気味で選択肢も限られてしまう。これまで代わる代わる導入したインターネット回線サービスも、ピークの通信速度が50~60Mbpsと、診療へのICT活用はおろかマップサイトの読込み、Web会議ツールの利用にも支障をきたしていたという。

診療支援・企画情報局 医療情報室 主幹 崎山 正章 氏
地方独立行政法人
総合病院 国保旭中央病院
診療支援・企画情報局
医療情報室
主幹 崎山 正章 氏

「当院は理事長の意向もあり、ICT関係に毎年少なくとも5億円以上の財投を行っています。それらの技術を駆使してより良い診療環境、さらには職員の労働環境を築こうとしても、通信環境がネックとなり“効率的・快適”とは言い難い状況が続いていました」と語るのは、病院全体のICT設計・構築および運用を一手に担う医療情報室の崎山 正章 氏だ。
また同院では、医師の通勤対策として都内に複数のサテライトオフィスを設け、VPN接続によってリモートで放射線画像読影・診断を実施。しかしファイルサイズが巨大なCT画像などは、データの送受信だけでなく参照にもかなり時間を要する状況であった。
ほかにも、放射線画像よりもさらに巨大なファイルを扱う遠隔病理画像診断や、病院敷地内で取得していたバックアップについても、DR対策を考え遠隔バックアップに移行する計画があり、WAN環境の強化・整備が待ったなしの状況にあったという。

「NUROアクセス」で他を圧倒する900Mbps超のスピードを計測
通信設備にかかわるコストも大幅に削減

帯域不足による様々な課題を解決するため、インターネット回線の抜本的強化を決断した同院。
選択肢の中にある回線サービスをいくつか契約し実用スピードを確認したものの、その多くは利用するにつれ徐々にスピードが低下する事態となっていた。都度、ルーターを再起動するといった対応でしのいでいたが、特に夕方の時間帯の極端な速度低下は改善の見込みがなく、期待外れの結果だったという。

こうしたなか、唯一期待を上回るパフォーマンスを発揮したのが「NUROアクセス スタンダード」であった。
2020年4月、職員のインターネット用に「NUROアクセス」2回線を導入。既存回線では”4回線束ねてもストレスを感じる状況だった”という環境を「NUROアクセス」1回線に置き換えてみたところ、パフォーマンスの課題を一気に解決することに成功した。

旭中央病院様 院内ネットワーク構成イメージ

「『NUROアクセス』についてはサービス提供開始当時から注目していました。残念ながら当時はサービス提供エリア外でしたが、2020年3月、エリア拡大の情報が入るやいなやすぐに契約したことを覚えています。開通直後のテストでは900Mbps超と初めて見る速度に衝撃を受けました。」(崎山氏)

また「NUROアクセス スタンダード」の導入はコストカットにもつながっている。
「これまではわざわざIP-VPN付きの回線を複数契約して利用していたため、月に約50万円の通信コストが発生していました。しかし『NUROアクセス』は1本で必要な帯域を確保でき、さらに標準で固定グローバルIPと動的IP(DHCP)の2回線分を利用できるため(※2)契約拠点数を増やしてもなお月30万円と、大幅なコスト削減につながっています。」(崎山氏)

  • (※2)接続用ネットワークに、固定グローバルIPアドレス、動的グローバルIPアドレスをそれぞれ1個ずつ標準で割当。お客様側ネットワーク用にはオプションサービスで固定IPアドレスの追加利用が可能になっている。
固定グローバルIP及び動的IP(DHCP)のイメージ

遠隔の病理画像診断&バックアップもすぐに実現
より“場所にとらわれない”診療へ

職員のインターネット用回線における圧倒的なパフォーマンスを受け、「NUROアクセス スタンダード」の追加導入を決めた旭中央病院。2020年12月には3回線を追加し、かねてより計画していた、島根県にある医療機関との相互遠隔バックアップ、さらにはサテライトオフィスにおける遠隔病理画像診断を実現した。

「遠隔病理画像診断では、複数の拠点から送信される病理画像を都内のサテライトオフィスから診断しています。1枚あたり500MBの病理画像データを複数回送信するためには少なくとも数GBのデータ送受信が発生しますが、『NUROアクセス』は1回線で複数拠点分をカバーする帯域を備えています。」(崎山氏)

また2021年1月には、遠隔放射線画像の読影用回線も「NUROアクセス スタンダード」にリプレイス。サテライトオフィスにおける快適な遠隔医療環境は、都内からの通勤が厳しい同院が課題に感じていた“優秀な医師の確保”にも貢献しているという。

旭中央病院様 遠隔ネットワーク構成イメージ

「『NUROアクセス』の導入により、サテライトオフィスにおけるさまざまな診察・診断が実施できるようになりました。ファイルサイズが巨大な病理画像や放射線画像をインターネット越しにサクサク扱えるようになったので、医師からもかなり好評です。」(崎山氏)

同院では今後、「NUROアクセス」導入で見えてきた「遠隔ICU」や「遠隔ロボット手術」など新たなテクノロジーへのチャレンジ、さらには医療DX推進に向けたオンプレミスシステムのクラウド移行などの計画をさらに推し進めていく構想だという。
「『NUROアクセス』の導入は、高速で安定した帯域と当院での実績から、拠点の増加や新たな取り組みへの自信につながりました。他院では、ネットワークベンダーに言いなりの状態で回線を選定することも多いと聞きます。まだまだ『NUROアクセス』を知らないという先生も多いのが現状ですが、認知度の向上とソニービズネットワークスの今後の展開に期待したいと思います。」(崎山氏)

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