ピックアップ情報について
EC2スケジュール済みイベントにおける再起動移行について
5/20よりメンテナンスに伴うEC2スケジュール済み再起動イベントの通知を受信後にインスタンスを再起動するとハードウェアが自動で移行されるようになりました。
EC2スケジュール済み再起動イベントの通知はEC2インスタンスを長くご利用されている方であればご存じの方も多いかと思いますが、下記のような件名で届く不定期のメンテナンス通知となります。
件名:Amazon EC2 Maintenance: Instance scheduled for reboot [AWS Account ID: XXXXXXXXXXXX]
内容としてはハードウェアの移行のため、AWSが指定した期間内にインスタンスの再起動が発生するものとなります。これまでは期間前に再起動してもハードウェアは移行されず、インスタンスの停止・起動を行なう必要がありましたが、今回のアップデートにより再起動にてハードウェアが移行されるようになりました。
そもそもEC2インスタンスの再起動と停止・起動って動作としては同じじゃないの?と思っていましたが、下記のような違いがあるようです。
インスタンスを再起動しても、次の状態が維持されます。
- パブリック DNS 名 (IPv4)
- プライベート IPv4 アドレス
- パブリック IPv4 アドレス
- IPv6 アドレス (該当する場合)
- インスタンスストアボリューム上のすべてのデータ
インスタンスを起動するとどうなるか
- ほとんどの場合、基盤となる新しいホストコンピュータにインスタンスが移行します (ただし、専有ホスト設定でインスタンスがホストに割り当てられた場合などは現在のホストにインスタンスが残ります)。
- インスタンスがパブリック IPv4 アドレスを受信するように設定されている場合、Amazon EC2 は新しいパブリック IPv4 アドレスをインスタンスに割り当てます。ただし、Elastic IP アドレスに関連付けられたセカンダリネットワークインターフェイスまたはセカンダリプライベート IPv4 アドレスがある場合は割り当てしません。
なるほど、再起動と違い停止・起動は起動時に基盤となる新しいホストコンピュータにインスタンスが移行されるんですね。
だからEC2スケジュール済み再起動イベント時は停止・起動が必要でしたが、これが今回のアップデートにより再起動で移行されるようになったんですね。
でも再起動で移行されるようになったということはパブリックアドレスも変わってしまうのではないでしょうか。
気になったのでAWSに確認してみたところ、下記回答をいただきました。
ホストコンピュータごとにパブリックアドレスが紐づいているわけではないため、ホストコンピューターが移行=パブリックアドレスが変わるということではない。
パブリックアドレスが変わるのはあくまでEC2インスタンスの停止・起動の場合のみ。
また、インスタンスの再起動でホストコンピュータが移行されるのは、EC2スケジュール済み再起動イベント時のみとなり、それ以外は移行されない。
大変参考になる回答をいただきました。ホストコンピュータの移行時は通常より時間が掛かるため、イベント時以外でも再起動によりホストコンピュータの移行が発生してしまうのでは、気軽に再起動できなくなりますよね。
イベント時のみ再起動を行なうとホストコンピュータが移行されるが、パブリックアドレスは変わらない今回のアップデートは非常にありがたいと思います。
なお、イベント時に再起動により移行されないようにすることもできるようです。
再起動移行を無効にしてみた
1.EC2インスタンスの概要の[インスタンスの再起動時の移行]が[デフォルト(オン)]になっていることを確認します。

2.[アクション]>[インスタンスの設定]>[再起動時にインスタンスの移行を変更]をクリックします。

3.[無効]を選択し、[保存]をクリックします。

4.[インスタンスの再起動時の移行]が[オフ]に変われば無効化完了です。

まとめ
EC2インスタンスを利用する以上このメンテナンスを避けることはできませんが、新たに導入された再起動移行により、運用への影響を最小限に抑えつつ計画的なメンテナンス対応が可能になります。
とはいえ、メンテナンス自体を見逃していては元も子もありませんので、スケジュールイベントに限らずメンテナンス情報については可能な限り事前に把握しておくことをおすすめいたします。
5月のアップデート一覧
5/1【Amazon Aurora】PostgreSQL 17 をサポート
Amazon Aurora が PostgreSQL 17.4 に対応し、メモリ管理やフェイルオーバー高速化などの機能強化を実施しました。
Babelfish の新機能や拡張機能(pgvector 0.8.0、PostGIS 3.5.1)も含まれています。
RDS コンソールから簡単に利用でき、全商用リージョンで提供開始されています。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/amazon-aurora-postgresql-major-version-17/
5/1【AWS Lambda】AWS Lambda のログが階層料⾦と配信先を追加
Amazon CloudWatch は、Lambda ログに対する容量ベースの段階的料金体系を導入しました。
また、ログの出力先として Amazon S3 や Data Firehose にも対応し、柔軟性が向上しました。
これらの新機能は、すべての AWS リージョンで利用可能です。
5/2【Amazon Elastic Container Registry】IPv6 をサポート
Amazon ECR が IPv6 をサポートし、ECR/ECR Public 両方でデュアルスタックエンドポイントが利用可能になりました。
これにより、IPv6 対応が容易になり、IP アドレスのスケーラビリティ制限も解消されます。
変換コストなしで IPv6 環境に対応でき、全リージョンで利用可能です。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/amazon-ecr-support-ipv6/
5/2【Amazon RDS】【Amazon Aurora】AWS ODBC Driver for PostgreSQL を⼀般提供
AWS が提供する PostgreSQL 向け ODBC ドライバーが一般提供され、RDS や Aurora で利用可能になりました。
スイッチオーバーやフェイルオーバーの高速化に加え、Secrets Manager や IAM 認証にも対応しています。
Windows、Mac、Linux に対応しており、GitHub から簡単に導入できます。
5/2【Amazon RDS for PostgreSQL】【Amazon RDS for MySQL】【Amazon RDS
for MariaDB】M7g インスタンスが⼤阪含む 8 リージョンで、R7g インスタンスが 3 リージョンで利⽤可能に
Amazon RDS の PostgreSQL、MySQL、MariaDB において、Graviton3 ベースの M7g/R7g インスタンスが複数リージョンで利用可能になりました。
Graviton2 と比べて最大 30% 高速化し、DDR5 メモリや高速ネットワークにも対応しています。
対象バージョンの RDS で Optimized Writes もサポート予定です。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/amazon-rds-postgresql-mysql-mariadb-m7g-r7g/
5/5【Amazon ECS】デプロイメント失敗時の 1 クリックロールバック機能を追加
Amazon ECS に、デプロイ失敗時に簡単にロールバックできる新機能が追加されました。
新しい stopDeployment API により、直前の安定状態へ自動ロールバックが可能になります。
すべての AWS リージョンでコンソールや CLI などから利用可能です。
5/5【Amazon Simple Email Service】アウトバウンド送信エンドポイントへの IPv6 接続をサポート
Amazon SES がアウトバウンド送信での IPv6 接続をサポートし、IPv4 との切り替えも可能になりました。
AWS SDK や CLI で接続時のアドレスタイプを指定でき、デュアルスタック環境に対応しています。
この機能は、SES が利用可能なすべてのリージョンで利用できます。
5/6【Amazon EBS】Provisioned Rate for Volume Initialization 機能の⼀般提供開始を開始
Amazon EBS が「ボリューム初期化用プロビジョンドレート」の一般提供を開始し、スナップショットからの高速・予測可能なボリューム作成が可能になりました。
これにより、大規模な EC2 起動やディザスタリカバリの時間短縮が実現されます。
本機能は全商用リージョンおよび AWS GovCloud で利用できます。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/ebs-provisioned-rate-volume-initialization/
5/6【Amazon RDS for Oracle】Oracle Application Express (APEX) バージョン 24.2 をサポート開始
Amazon RDS for Oracle で、Oracle APEX 24.2 のサポートが Oracle 19c および 21c 向けに開始されました。
APEX は Web ブラウザ上でアプリ開発ができるローコードプラットフォームです。
本バージョンはすべての RDS for Oracle 提供リージョンで利用可能です。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/amazon-rds-oracle-oracle-apex-version-24-2/
5/7【AWS Resource Explorer】新たな 41 種類のリソースタイプをサポート
AWS Resource Explorer が全商用リージョンで41種類の追加リソースタイプをサポートしました。
CloudTrail、Amazon Connect、SageMaker など多様なサービスのリソースが検索可能です。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/aws-resource-explorer-41-new-resource-types/
5/7【Amazon EC2】Amazon EC2 R7g インスタンスが⼤阪リージョンで利⽤可能に
Amazon EC2 の Graviton3 搭載 R7g インスタンスが複数の新リージョンで利用可能になりました。
Graviton2 比で最大25%高性能かつ最大60%省エネで、環境負荷軽減にも貢献します。
9種類のサイズがあり、高速なネットワーク帯域幅とストレージ性能も備えています。
5/8【Amazon Aurora PostgreSQL Limitless Database】PostgreSQL 16.8 をサポート開始
Amazon Aurora PostgreSQL Limitless Database が PostgreSQL 16.8 と互換性を持ち、新機能や性能改善を提供しています。
サーバーレスエンドポイントで自動分散・スケールが可能で、複数データベース管理の手間を省きます。
東京を含む複数リージョンで利用可能です。
5/8【Amazon RDS for PostgreSQL】マイナーバージョン 17.5、16.9、15.13、14.18、13.21 が利⽤可能に
Amazon RDS for PostgreSQL がマイナーバージョン 17.5、16.9 などに対応し、脆弱性修正と拡張機能の更新が行われました。
自動マイナーバージョンアップグレードやブルー/グリーンデプロイも利用可能です。
セキュリティと安定性向上のため、最新バージョンへの更新が推奨されます。
5/9【Amazon VPC Reachability Analyzer】リソース除外機能をサポート開始
Amazon VPC Reachability Analyzer で、分析時に特定のネットワークリソースを除外できる機能が追加されました。
これにより、代替パスの確認や柔軟な到達可能性分析が可能になります。
特定リソースを除外して問題の切り分けや検証がしやすくなりました。
5/12【Amazon RDS for MySQL】マイナーバージョン 8.0.42 と 8.4.5 のサポートを開始
Amazon RDS for MySQL が MySQL の最新マイナーバージョン 8.0.42 および 8.4.5 に対応しました。
セキュリティ修正や性能改善を含むため、アップグレードが推奨されています。
自動マイナーバージョンアップグレードや Blue/Green デプロイにも対応しています。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/amazon-rds-mysql-new-minor-versions/
5/12【Amazon EC2】ENA で ENI に対する柔軟なキュー割り当て機能を利⽤可能に
AWS EC2 の Elastic Network Adapter(ENA)で、ENI ごとの柔軟なキュー割り当てが可能になりました。
これにより、ネットワークトラフィックの負荷分散や vCPU の効率的な利用が実現されます。
ワークロードに応じてキュー配分を最適化でき、パフォーマンス管理がより柔軟になりました。
5/13【Amazon ECS】EBS ボリューム初期化⽤のプロビジョンレート機能も利⽤可能に
Amazon ECS が、EBS ボリューム初期化のプロビジョンドレートに対応しました。
これにより、ETL や ML 推論などの ECS タスクで、高速かつ予測可能に EBS を初期化できます。
Fargate および EC2 上の ECS タスクで、EBS スナップショットからのパフォーマンス確保が可能になりました。
5/13【Amazon VPC】デフォルトで作成されるリソースの AWS CloudTrail ログ記録をサポート
Amazon VPC が CloudTrail ログを強化し、VPC 作成時に自動生成されるリソースも記録されるようになりました。
これにより、Security Group やルートテーブルなどのデフォルトリソースの可視性と監査性が向上します。
すべてのイベントは AWS マネジメントコンソールの CloudTrail で確認できます。
5/14【Amazon EC2】Windows インスタンスの EC2 Fast Launch の要件が緩和
EC2 Fast Launch がアップデートされ、Windows インスタンスをテンプレートやデフォルト VPC なしで起動可能になりました。
これにより、AMI ID の指定だけで高速起動が利用できるようになります。
事前プロビジョニングされたスナップショットを使い、起動時間を短縮します。
5/14【Amazon Aurora and Amazon RDS for PostgreSQL, MySQL, and MariaDB】Graviton4 ベースの R8g と M8g インスタンスの Reserved Instances を提供開始
Aurora や RDS の PostgreSQL、MySQL、MariaDB で Graviton4 ベースの R8g/M8g インスタンスのリザーブドインスタンス購入が可能になりました。
最大 48xlarge サイズに対応し、Graviton3 比で最大 40% 高速・29% 高コスパを実現します。
リザーブドインスタンスは柔軟な支払いオプションとサイズ変更対応でコスト最適化に効果的です。
5/14【Amazon Aurora】【Amazon RDS for PostgreSQL、MySQL、MariaDB】R7i および M7i インスタンスの Reserved Instances を提供開始
Aurora および RDS の各種データベースで、R7i/M7i インスタンスのリザーブドインスタンス購入が可能になりました。
第4世代 Intel Xeon 搭載で最大 48xlarge に対応し、DDR5 メモリを採用しています。
柔軟な支払いオプションとサイズ変更対応で、全対応リージョンにてコスト効率よく利用可能です。
5/14【Amazon RDS for Oracle】Oracle Database 19c の Spatial Patch Bundle をサポート
Amazon RDS for Oracle が 19c 向けに 2025年4月リリースの Spatial Patch Bundle (SPB) をサポート開始しました。
これにより、Oracle Spatial と Graph の機能が改善され、安定したパフォーマンスが期待できます。
新規作成や既存DBのアップグレードで SPB バージョンが選択可能です。
5/14【Amazon Aurora MySQL】MySQL 8.0.40 互換の Aurora MySQL 3.09 が⼀般提供開始
Amazon Aurora MySQL 互換版3が MySQL 8.0.40 をサポート開始し、セキュリティ強化やバグ修正が含まれています。
書き込み性能やグローバルデータベースの耐障害性も向上しました。
手動または自動のマイナーアップグレードで利用可能で、全リージョンで対応しています。
5/14【Amazon RDS for Oracle】Oracle Database 19c と 21c の 2025 年 4 ⽉リリースアップデートをサポート
Amazon RDS for Oracle が 19c と 21c 向けに 2025年4月リリースアップデートをサポート開始しました。
このアップデートにはバグ修正やセキュリティ強化が含まれており、Standard Edition 2 と Enterprise Edition で利用可能です。
管理コンソールや SDK、CLI から簡単にアップグレードでき、自動マイナーアップグレードも設定可能です。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/amazon-rds-oracle-april-2025-release-update/
5/15【Amazon WorkSpaces】WorkSpaces プールで AlwaysOn 実⾏モードをサポート
Amazon WorkSpaces Pools に「AlwaysOn」実行モードが追加され、数秒で仮想デスクトップが利用可能になりました。
従来の「AutoStop」モードと使い分けることで、起動時間とコストの最適化が可能です。
複数ユーザーでデスクトップを共有でき、Microsoft 365 Apps もサポートしています。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/amazon-workspaces-pools-alwayson-running-mode/
5/15【Amazon RDS for PostgreSQL】PostgreSQL 18 Beta 1 がプレビュー環境で利⽤可能に
Amazon RDS for PostgreSQL 18 Beta 1がプレビュー環境で利用可能となり、新機能を試せます。
PostgreSQL 18はクエリ実行やI/Oの最適化、並列処理強化、詳細なモニタリング機能を備えています。
プレビュー環境のインスタンスは最大60日間保持され、スナップショットは内部利用に限られます。
5/16【AWS Config】⼤阪を含む 17 リージョンで複数のルールが新たに利⽤可能に
AWS Configの追加ルールが17リージョンで利用可能になり、リソース設定の自動評価が強化されました。
違反があれば非準拠と判定され、Amazon EventBridgeで通知が送られます。
マネージドルールにより、一般的なベストプラクティスへの準拠状況も簡単にチェックできます。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/aws-config-rules-additional-aws-regions/
5/19【AWS CloudShell】DynamoDB local が利⽤可能に
Amazon DynamoDBのローカル環境がAWS CloudShellで利用可能になり、ブラウザから直接起動して開発・テストが可能です。
DynamoDBのAPIを使いながら、本番環境に影響を与えずにローカルで動作させられます。
AWS CLIやDynamoDBローカルのインストール不要で、CloudShell内のlocalhost:8000にエンドポイント指定して操作できます。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/dynamo-db-local-accessible-aws-cloudshell/
5/20【Amazon EC2】スケジュールイベントに対して、ユーザーによる操作で再起動移⾏が可能に
AWSの新機能で、EC2のスケジュール済み再起動通知を受けた後に再起動すると、自動的にインスタンスが別ハードウェアへ移行されます。
これによりユーザーは任意のタイミングで再起動でき、保留中の再起動イベントは削除されます。
5/20【Amazon RDS for MariaDB】マイナーバージョン 10.5.29 と 10.6.22 をサポート
Amazon RDS for MariaDB がマイナーバージョン 10.5.29 と 10.6.22 をサポート開始し、セキュリティ修正や性能改善を提供します。
自動マイナーバージョンアップグレードでメンテナンス時に最新版へ更新可能です。
さらに、マネージドブルー/グリーンデプロイにより安全かつ迅速なアップデートも可能です。
5/20【AWS】新規受付停⽌とサービス終了のお知らせ
2025年6月20日をもって、新規のお客様への「Amazon Timestream for LiveAnalytics」の提供が終了します。
「Amazon Pinpoint」や「AWS IQ」など複数のサービスはサポート終了が発表されており、終了日や移行方法を確認してください。
すでに「AWS Private 5G」など一部サービスはサポート終了済みで、現在は利用できません。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/aws-service-changes/
5/20【Amazon RDS for Oracle】マルチテナント・アーキテクチャデータベースで AWS Secrets Manager をサポート
Amazon RDS for Oracleが、マルチテナントアーキテクチャのプラガブルデータベース(PDB)向けにAWS Secrets Managerを使った認証情報管理をサポートしました。
これによりパスワードの自動ローテーションやIAMによるアクセス管理、KMSによる認証情報の暗号化が可能になります。
また復元やポイントインタイムリカバリ時にもSecrets Managerの認証情報が自動利用され、セキュリティが強化されます。
5/21【Amazon RDS】AWS CLI と API 経由でDBエンジンのサポートライフサイクル情報を確認可能に
Amazon RDSは、データベースエンジンのサポート開始・終了日を一元管理できる新機能を提供開始しました。
RDS APIやAWS CLIでRDS標準サポートと拡張サポートの期間を確認可能です。
拡張サポートがある場合は両方の日付が、ない場合は標準サポートの日付のみ表示されます。
5/21【AWS Database Migration Service】データ再同期機能の追加でデータ移⾏の不整合を⾃動修正可能に
AWS DMSがData Resync機能をサポートし、ソースとターゲット間のデータ不一致を自動修正できるようになりました。
既存の移行タスク設定を活用し、フルロードとCDC両方のフェーズで修正を自動適用します。
これにより、手動操作なしで移行の精度と信頼性が向上します。
5/21【Amazon EC2】Mac インスタンスで System Integrity Protection (SIP) 設定の構成が可能に
EC2 MacインスタンスでSystem Integrity Protection(SIP)設定が可能になり、開発環境の柔軟な制御が可能です。
SIPはmacOSの重要なセキュリティ機能で、不正なコード実行やシステム変更を防ぎます。
今回の強化で、開発やテスト時に一時的にSIPを無効化し、拡張機能の検証やパフォーマンス最適化が行えます。
5/21【Amazon Aurora】Global Database のセカンダリリージョンクラスターを最⼤ 10 個まで拡張可能に
Amazon Aurora Global Databaseは、グローバルクラスタに最大10のセカンダリリージョンを追加可能になり、拡張性と可用性が向上しました。
これにより、単一のクラスタが複数リージョンにまたがり、地域障害からの復旧や高速なローカル読み取りが可能です。
従来の最大5リージョンから増加し、より広範なグローバル展開が可能になりました。
5/22【Amazon RDS Custom for Oracle】R7i と M7i インスタンスをサポート
Amazon RDS Custom for Oracleが、AWS限定の第4世代Intel Xeon Scalableプロセッサ搭載のR7iとM7iインスタンスをサポートしました。
これらは最大48xlargeサイズで、従来世代より50%大きくなっています。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/amazon-rds-custom-oracle-r7i-m7i-instances/
5/22【Amazon EC2】パブリック DNS ホスト名が IPv6 での名前解決をサポート
EC2 の Public DNS 名が IPv6 アドレス(AAAA レコード)にも対応し、IPv6 経由でのアクセスが可能になりました。
これにより、IPv6 対応インスタンスへ DNS 名で直接アクセスでき、IPv6 導入や移行が容易になります。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/ipv6-support-ec2-public-dns-names/
5/23【Amazon CloudWatch】Database Insights が Aurora PostgreSQL Limitless Database をサポート
CloudWatch Database Insights が Aurora PostgreSQL Limitless をサポートし、より高度なトラブルシューティングと監視が可能になりました。
ログやメトリクスを統合表示し、ガイド付きの根本原因分析を提供します。
また、Limitless シャードグループ全体の負荷分散状況も可視化できるようになりました。
5/27【Amazon RDS for MySQL】延⻑サポートマイナーバージョン 5.7.44-RDS.20250508 を発表
Amazon RDS for MySQL が延長サポート対象のバージョン 5.7.44-RDS.20250508 をサポート開始しました。
このバージョンでは既知の脆弱性とバグが修正されており、アップグレードが推奨されます。
延長サポートにより、MySQL のメジャーバージョンの標準サポート終了後も最大3年間利用可能です。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/amazon-rds-mysql-minor-5744-rds-20250508/
5/28【AWS Backup】Amazon EC2 復元時に EBS ボリューム設定をカスタマイズ可能に
AWS Backup で、EC2 の復元時に EBS ボリュームのタイプやサイズ、IOPS、暗号化キーなどをカスタマイズ可能になりました。
この設定は標準および論理エアギャップボールトからの復元でも利用でき、CLI や SDK から指定できます。
既存・新規の EC2 バックアップに対応しており、追加コストは不要です。
5/28【AWS Network Firewall】1 つのファイアウォールに複数の VPC エンドポイントを関連付け可能に
AWS Network Firewall で、1つのファイアウォールに複数の VPC エンドポイントを設定可能になりました。
これにより、複数 VPC 間で一元的なセキュリティポリシーの適用とスケーラブルな保護が可能です。
最大 50 個の VPC エンドポイントをアベイラビリティーゾーンごとに関連付けることができ、運用効率とコストを改善します。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/aws-network-firewall-multiple-vpc-endpoints/
5/28【Amazon EC2】C8gd、M8gd、R8gd インスタンスが東京を含む複数リージョンで利⽤可能に
Amazon EC2のC8gd、M8gd、R8gdインスタンスが東京・スペインリージョンで利用可能になり、最大11.4TBのローカルNVMe SSDとGraviton4プロセッサを搭載しています。
Graviton3より最大30%高性能で、I/O集約型ワークロードやリアルタイム分析に最適です。
ネットワーク帯域幅は最大50Gbps、EBS帯域幅は最大40Gbpsで、帯域幅の柔軟な調整も可能です。
5/29【AWS DataSync】他クラウドのストレージと Amazon S3 間でエージェントレスでデータ転送可能に
AWS DataSyncはエージェント不要で他クラウドストレージとAmazon S3間の直接データ転送を可能にしました。
拡張モードにより転送のパフォーマンスとスケーラビリティが向上し、大量データも高速処理可能です。
Google CloudやAzureなど他クラウドからAWSへの移行が効率化され、詳細な転送モニタリングも利用できます。
5/29【AWS Security Hub】NIST SP 800-171 Revision 2 をサポート
AWS Security HubがNIST SP 800-171 Rev. 2に準拠した63の自動セキュリティチェックをサポートしました。
このフレームワークは非連邦組織の管理された非格付け情報(CUI)保護のための要件を定めています。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/aws-security-hub-nist-sp-800-171-revision-2/
5/30【Amazon EKS】【Amazon EKS Distro】Kubernetes バージョン 1.33 のサポートを開始
Kubernetes 1.33 が EKS と EKS Distro で利用可能になり、新規クラスター作成や既存クラスターのアップグレードが可能です。
新機能にはサイドカーコンテナの安定サポートやトポロジー対応ルーティング、ポッドの垂直スケーリングなどが含まれます。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/amazon-eks-distro-kubernetes-version-1-33/
5/30【Amazon EC2】AWS 向け Red Hat Enterprise Linux が⼀般提供開始
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) for AWS(RHEL 10以降)が一般提供開始され、AWS上で最適化されたパフォーマンスとネイティブ統合を実現します。
事前チューニングされたイメージやCloudWatch連携、セキュリティ強化、ENA対応などを特徴としています。
これにより運用負荷を減らし、AWS特有の機能を活用して管理を簡素化しつつ、ビジネスに集中できます。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/05/red-hat-enterprise-linux-aws/
まとめ
以上、5月のアップデート情報をお伝えしました。
AWSをご利用の上で、ご不明点などがあれば御気兼ねなくご相談いただければと思います。


