Amazon WorkDocs とは
Amazon WorkDocs （以下、 WorkDocs ）とは、 AWS が提供するフルマネージドでセキュアな共有型クラウドストレージサービスです。 他のオンラインクラウドストレージと比較して強力な管理制御とフィードバック機能を備えていることが特徴です。 ご利用には Active Directory や AWS が提供するディレクトリサービス（ Simple AD ）等を利用する必要があります。 WorkSpaces と併せて利用するとユーザーあたり50GBを追加料金なしで利用可能で、月額 3USD / ユーザー を支払うことで、1TB まで利用可能になります。
詳細は下記AWS公式ドキュメントをご確認ください。
Amazon WorkDocs とは何ですか?
Amazon WorkDocs 料金
今後のスケジュール
タイトルにもある通り、 WorkDocs は2025年4月25日をもって終了いたします。
この日以降、 WorkDocs サイト、API、ドライブは使用できなくなり、すべてのデータが完全に削除されます。 新規利用はできないようになっており、コンソールにアクセスするとサポート終了する旨のメッセージが表示されます。
移行について
ご利用中の方は、WorkDocs 上のデータを移行する必要があります。 AWSでは以下2つの移行先として案内しております。
①Amazon S3 への移行
専用の移行ツールを利用してAmazon S3 へエクスポートする方法です。 こちらはデータを保管するという用途の場合にご検討されると良いかと思います。 移行に伴う増分コストをカバーするために AWS から1回限りの固定クレジットも提供されます。 詳細につきましては AWS 公式ブログがございますので気になる方はぜひご一読ください。
How to Migrate Content from Amazon WorkDocs
②Dropbox などの他サービスへの移行
Dropbox は WorkDocs をご利用のお客様向けに、AWS Marketplace を通じて購入された特定のビジネス向け製品を割引価格で提供されます。 価格は10 ～ 100 ライセンスの場合 40% の割引、101 ライセンス以上の場合には 45% の割引が適用されるようです。 詳細につきましては Dropbox 社の公式サイトをご確認ください。
Amazon WorkDocs から Dropbox へのスムーズな移行
上記移行先はあくまで AWS がご案内しているだけですので別途ファイルサーバーをご用意頂いたり、One Drive のようなオンラインストレージサービスをご利用頂く等、お客様にて自由に選択して頂くことが可能です。 ご利用用途等に合わせて選択して頂ければと思います。
料金についての注意事項
WorkDocs が終了することに伴う注意事項として、関連付けられているディレクトリサービスの無料利用資格が喪失されます。 WorkDocs を利用すると Simple AD 等のディレクトリサービスが無料で利用できましたが、WorkDocs が終了することでディレクトリサービスのコストが発生してしまいます。※
また 、WorkDocs にアクティブなユーザーがいない場合、AWS側で順次 WorkDocs サイトを削除するとのことですので、WorkDocs 環境をご確認のうえ必要に応じてディレクトリサービスの削除を推奨いたします。 データ移行が完了し WorkDocs の利用がなくなり次第、WorkDocs サイトの削除とあわせて関連するディレクトリサービスの削除を実施することを推奨いたします。
※Amazon WorkSpaces、Amazon WorkMail をご利用中であれば引き続きディレクトリサービスは無料でご利用可能です
まとめ
以上、Amazon WorkDocs のサービス終了についてお伝えしました。
期限が2025年4月25日ということで残り期間が約半年ほどになっておりますので、ご利用中の方はなるべく早く移行をご検討ください。 またご利用の構成によっては余分なコストが発生してしまう可能性もあるので、一度 AWS 環境をご確認いただければと思います。
今後もAWSに関するメンテナンス情報についてお伝えしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
