クリティカルシステムをAWSでどう実装するか?
“鉄板”構成で高可用性を実現
株式会社プレジデント社様
広告・放送・出版 AWSの活用・環境構築がしたい 100-500名
お客様プロフィール
- 会社名
- 株式会社プレジデント社
- 本社所在地
- 〒102-8641 東京都千代田区平河町 2-16-1 平河町森タワー 13 階
- 設立
- 1963年4月1日
- 資本金
- 1,000万円
- 従業員数
- 101 ~ 200名
- 事業内容
- 出版業
1963年4月、日本で初めて海外提携誌(米国 TIME Inc. 発行『フォーチュン』誌)としてスタートした『プレジデント』をはじめ、『PRESIDENT WOMAN』『プレジデントファミリー』『dancyu』『七緒』などの雑誌を中心に、書籍、ビジネス教育ソフト、企画出版などを提供。
マネージドクラウド with AWS 選定の理由
- ELB+RDS(マルチAZ配置)で高可用クリティカルシステムを実現
- 既存の拠点間VPNはそのままAWS Direct Connectにセキュア接続
- システム運用委託業者とソニーネットワークコミュニケーションズの密なコミュニケーションでスムーズに移行
課 題
“絶対に止められない”定期購読者管理システムの運用が大きな負担に
プレジデント社にとってビジネスの根幹をなす最重要データ資産である、さまざまな雑誌の定期購読者情報。その管理システムは、越谷市(コンタクトセンター)の本番系+平河町(本社)の待機系でほぼリアルタイムのデータ同期を実現するアクティブ-スタンバイの冗長構成としていたが、システム障害発生時の復旧(待機系への切り替え)は運用担当者の実作業をともなう運用となっていた。一定時間のサービス停止は避けらないうえ、障害発生のタイミングによっては即座に対応できずサービス停止が長時間に及ぶ可能性もある。同社は専任の情報システム部門をもたず、外部のパートナー(光和ネットサービス)にシステム運用を全面的に委託していたが、障害対応は大きな心理的負担となっていた。このほか、ビルの定期メンテナンスにともなう停電対応や、災害対策、物理的なスペースなども重荷になっていたという。
そこで2018年に控えていたサーバ保守切れを機に、光和ネットサービスとともにクラウド移行を検討することに。更なる可用性を追求しながら、クラウド上の個人情報を守るセキュアなネットワークが絶対条件であった。
解 決
AWSサービスの“鉄板”組み合わせで、クリティカルなシステムに耐えうる高可用性を実現
その中でまず候補に挙がったのが、拠点間VPNサービスを導入していたソニーネットワークコミュニケーションズの「マネージドクラウド with AWS」だ。AWSの専用線サービス「AWS Direct Connect」も提供しており、AWSへのセキュアなネットワークを手軽かつ低コストで実現できることを高く評価。既存の拠点間VPNの延長にAWS環境を組み込めることも決め手となった。
クリティカルなシステムで一般的な「ELB(ロードバランサ―)」と「Amazon RDS(マネージド型DBサービス)」のマルチAZ配置を利用した構成を採用。本番系・待機系DBのレプリケーションで常にデータが同期されるとともに、万が一の障害発生時には待機系に自動でフェイルオーバーする環境を実現。システム停止を最小限に抑えられる、理想に近い構成になっている。
光和ネットサービスとソニーネットワークコミュニケーションズの密な協力体制もあり、予定より1ヵ月ほど早く本稼働を開始。AWS管理ツール「クラウドポータル」で稼働状況を確認しながらインスタンスタイプ変更、起動停止スケジューリングなどを経て、パフォーマンスや料金も最適化し、安定稼働に至っている。
お客さまの声
クラウド移行では新たに毎月のキャッシュアウトが発生することになりますが、「ハードウェア障害のリスクや対応工数」「4~5年ごとのリプレイス検討」「災害対策」など、さまざまな“見えないコスト”まで考えると、オンプレミスと比べるまでもないと思います。物理サーバのお守から解放され、可用性向上も実現できたおかげで心理的な負担が全然違います。
パートナーさまの声
私たちがアプリケーション部分を、ソニーネットワークコミュニケーションズがインフラにあたる部分を担当しました。こちらの要望や意図をお伝えすると、常に迅速な提案があり、大変スムーズに導入・移行が進みました。「クラウドポータルを使えば自分たちで運用できる」と早々にイメージできたのも大きかったと思います。
(光和ネットサービス)
表はスライドできます
導入サービス | ●マネージドクラウド with AWS標準パック ●導入サポート(オプション、内容詳細は下記の通り) ・EC2立ち上げ、サーバ基本設定(Amazon Linux) ・NATインスタンス立ち上げ、サーバ基本設定(Amazon Linux) ・RDSインスタンス立ち上げ、基本設定(PostgreSQL) ・ELB立ち上げ、基本設定 ・Route53 DNSゾーン立ち上げ、レコード設定 ●マネージドクラウドポータル ●マネージドクラウドゲートウェイ(100Mbps帯域) |
||
AWS 利用サービス |
EC2
ELB
S3
RDS
|
||
サービス利用開始 | 2017年10月 | 費用概算 | 初期費用:70万円台、月額費用:20万円以下 |
2018年4月現在
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