Amazon WorkSpacesを導入し、
全国24拠点どこからでも利用できる開発環境を実現。
技術者リソースを最大限活かし、要員確保の課題を解決。
ハイテクシステム株式会社様
IT・情報通信 AWSの活用・環境構築がしたい 500-1,000名
お客様プロフィール
- 会社名
- ハイテクシステム株式会社
- 設立
- 1989年9月
- 資本金
- 東京都中央区日本橋本町4-8-14 東京建物第3室町ビル
- 従業員数
- 501~1000名
- 事業内容
- IT業
ご契約サービス
- マネージドクラウド with AWS
-
はじめてのAWSから 一歩進んだ活用までトータルサポート
- Amazon WorkSpaces 導入支援サービス
-
テレワーク環境をスピーディに構築したい企業に ポイントを押さえた、不安のない導入・運用を支援します
総合志向型ICT企業として、ソフトウェア開発からITソリューション提供、コンサルティングまでトータルに支援。金融業・製造業・情報通信業を中心に企業ごとの要望にあわせた最適なシステム構築を実現する。IoT、AI、5Gなどの最新技術も積極的に取り入れ、「お客さまに選ばれ、信頼されるICT企業」を目指す
全国24拠点の技術者を、活用しきれていない
30年以上にわたり培ってきた豊富なノウハウをベースに、顧客の要望にあった高品質なシステム構築を実現するハイテクシステム。全国に24拠点を展開し、地域に密着したサービス提供が強みである一方、技術者が分散し、プロジェクトごとの要員確保の面で課題を抱えていた。
「プロジェクトごとに必要なスキルを持つ技術者を集めるのですが、それぞれ違う拠点に所属するケースは少なくありません。地元を離れたくないと希望する社員も多く、プロジェクトのたびに異動するのは難しい状況でした」と岡本氏は話す。複数拠点で開発をおこなうケースもあるが、拠点ごとに開発環境を構築しなければならない。また、最終的な統合テストでは環境を統合する必要があり、非効率だ。「開発環境もそれぞれサーバ、ネットワーク、ソフトウェアが必要ですから、より効率よく、スピーディに構築するために、クラウド化できないかと以前から検討していました。クラウド上に環境さえできれば、複数拠点からそのまま開発に参加することもできます(岡本氏)」
2020年4月からはコロナ禍によりテレワークも進めることに。自宅から開発を進められる環境整備も急務になり、クラウド化の本格検討をスタートした。「以前は、クラウドでの開発を認めていないお客様もいましたが、ここ1年ほどでクラウドも強固なセキュリティ対策をしているという認識が広まり、クラウド開発の許可が出るケースが一気に増えました」
開発業務に最適なVDIとして「Amazon WorkSpaces」を選定
クラウド化にあたっては、開発環境をクラウド上に構築し、VDI(仮想デスクトップ)から利用することを要件とした。「セキュリティの面からも、社内PCを経由するリモートデスクトップなどではなく、クラウド上に環境を集約できるVDIとしました(小笠原氏)」VDIもスモールスタートを考えていたが、ある程度大きな規模での導入が必須というVDIベンダーも多かった。そのなかで注目したのが、AWSが提供するDaaS(Desktop as a Service、クラウド型仮想デスクトップサービス)「Amazon WorkSpaces」である。AWSならば、初期投資を抑えてスケーラブルな環境を構築でき、開発環境にもっとも適していると考えた。「他のDaaSも検討しましたが、通信負荷が高く、バックオフィス業務であればそのまま利用できても、開発業務となると広帯域ネットワークの整備が必要で初期費用がかなりかかります。AWSはその点もクリアしていました(小笠原氏)」
また、グループ会社がAWS上に開発環境を構築しており、将来的にその環境とも容易に連携できるのではと考え、AWSの導入を決めた。
悩みに寄り添った姿勢、要望に対する的確な提案が決め手
APNパートナーを選定するために、各企業が開催するAWSセミナーを受講し、情報収集を進めた。「一時期は毎日のように参加しており、20社ほどのセミナーに参加したと思います(小笠原氏)」そのひとつが、ソニービズネットワークスが提供するAWS導入支援サービス「マネージドクラウド with AWS」のセミナーだった。参加後に相談したところ、すぐにレスポンスがあった。「他社では、AWSをフックにほかの機器を売り込むような営業もありましたが、ソニービズネットワークスはAWSをきちんとサービスとして提供しようという姿勢が見られ好感が持てました。構築にかかる費用もかなりリーズナブルで、他社は概算を聞いただけでも想像以上に差が大きく、比較にならないと感じたほどです。ソニービズネットワークス一択で決まりました(小笠原氏)」
提案内容も的確だった。「こちらの要望を、しっかりと汲み取った提案になっていました。理解力が高く、任せたら安心だと感じられました(岡本氏)」
最小構成に加え、クラウド型UTMでセキュリティを強化
ソニービズネットワークスのエンジニアも交えて検討し、当初の予定どおり、開発用サーバ群と認証用のSimpleAD、AmazonWorkSpacesの構成からスモールスタートすることに。あわせて、Amazon WorkSpacesのデスクトップからインターネットに接続する際のセキュリティ対策としてクラウドUTM「WatchGuardFirebox Cloud」を導入した。「悪意を持った不正だけでなく、事故やミスのリスクもあります。最低限のセキュリティとしてUTMを介してインターネットにアクセスする構成としました(小笠原氏)」
わずか1ヶ月半で導入。手厚いサポートもあり、自分たちで運用できるように
構成が確定してからは、1ヶ月半ほどでスムーズに導入。「以前ほかの案件でAWS構築に関わったことがありますが、圧倒的なスピードで導入できました。私自身もAWSの開発案件を担当したことがあったため、ソニービズネットワークスにはAmazon EC2などをワンセット立ち上げるところまでお願いし、その後の展開は自分で対応しています(小笠原氏)」
エンジニアによる導入説明会も大いに役立ったという。「思った以上に基本から詳しく説明いただきました。AWSを触ったことがないメンバーも同席しましたが、これなら自分でもできそうだと話していました。あとから充実した資料もいただき、サポートの手厚さを感じました(小笠原氏)」
必要な情報をひと通り確認できる「クラウドポータル」
「マネージドクラウド with AWS」では、独自開発した運用管理ツール「クラウドポータル」を標準で提供している。「クラウドポータルを使えば、Amazon EC2やAmazon WorkSpacesの稼働状況など、ひと通りの情報を確認できます。今は安定しているため、時折確認する程度ですが、導入後すぐ、細かく状況を確認する際にはよく使っていました(小笠原氏)」特にAmazon WorkSpacesは月額課金・時間課金の2種類の料金プランが用意されており、利用方法にあわせて切り替えることで、料金最適化につながる。クラウドポータルでは、各デスクトップの利用時間を監視・一覧化。自動で料金プランを切り替えることも可能だ。「今は稼働台数も少ないため、自動でのプラン切替は有効化していませんが、利用時間の確認などに活用しています(小笠原氏)」クラウドポータルは“だれでも簡単に使える”ことがコンセプト。分かりやすいUIで、必要な情報を簡単にチェックできる点が魅力と言えるだろう。
開発端末セットアップの負担を大幅に軽減
現在は1プロジェクトで活用し、仙台・郡山拠点および首都圏(テレワーク)で、7名ほどが常時利用している。Amazon WorkSpacesにより開発端末のセットアップ時間が大幅に短縮された。「これまでは端末用意からアプリケーションインストールまで、10名分で1週間近くかかることもありましたが、Amazon WorkSpacesならば環境を1つ作成し、コピーすれば40分ほどで完了します。また、クライアントのスペック不足に悩むこともなくなりました(小笠原氏)」従来はPCを一度手配してしまうと、スペック不足が分かってもどうにもならなかったが、Amazon WorkSpacesならばメモリ追加も簡単だ。
従来ならば廃棄するしかない低スペックPCをAmazon WorkSpacesに接続するためのクライアントとして再利用できることも想定外のメリットだった。新しいハイスペックPCは実機がなければできない作業に活用するなど、使い分けが可能になり、効率的な資産活用にもつながっている。
●Amazon WorkSpaces稼働状況
デスクトップ環境のCPU使用率やメモリ使用量などの稼働状況をグラフィカルに表示。負荷がかかりすぎていないかを一目で把握できます。
●Amazon WorkSpaces料金最適化
デスクトップごとの利用時間を取得し、事前に設定した時間を基準に料金プランを自動で切り替えます。
どこの拠点からも同じ開発環境を利用可能に。品質向上にも貢献
開発環境構築の負担も大きく軽減される。「ハードウェアの調達が不要になるうえ、複数拠点で開発する際も、AWS上の環境ひとつで対応できます。以前は統合テストで環境を統一する際に、拠点ごとの環境のわずかな差異が問題になることもありましたが、AWS環境で最初から最後まで開発することにより、この段階での障害発生リスクがなくなります。安定した環境で開発することで、品質向上にもつながります(岡本氏)」他拠点の開発環境にアクセスする場合とは異なり、AWS内でAmazon WorkSpacesからAmazonEC2の開発サーバへとアクセスするため、通信遅延のないストレスフリーな開発環境を実現できた。「AWS環境が整ったことで、社員が異動しなくても、同じプロジェクトに参加できるようになりました。社員の希望に応えながら、個々のスキルを活かせますし、社員が仕事をしやすく、モチベーションの高まる開発環境に近づいたと考えています。またこれを機に、拠点間の垣根をなくし、より一体感が高まればよいと期待しています(岡本氏)」
今後は、より多くのプロジェクトで活用していく予定だ。「まだ、AWSが使えるようになったことを社内に周知しきれていないため、まずはアナウンスを進めていきます。最近は、サーバーレスやコンテナなどのAWSサービスを活用したいという要望もあり、対応可能な案件の幅を広げられると考えています(岡本氏)」
2021年9月現在
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