クラウド 元SEママの情シスなりきりAWS奮闘記

【Amazon WorkSpaces】 仮想デスクトップは大変そう?Amazon WorkSpacesは「全然アリ」でした!

2020年9月24日掲載

こんにちは。シイノキです。今年は、小学校も保育園も運動会は中止になりました。特に下の子は保育園最後の年なので、親としては残念なのですが、運動全般を苦手とする我が子は「運動会ないの?!やったー!」と喜んでおりまして、複雑な気持ちです。

新型コロナウイルス感染拡大への対策が長期化し、働き方も「そのうち前と同じようにもどるはず」からテレワークをベースとした新しい働き方が必要そうだ……という雰囲気が強くなってきました。 そのなかでやはり注目を集めているのが、このコラムでも何度かとりあげたAWSのマネージド型仮想デスクトップサービス「Amazon WorkSpaces」です。

テレワークを進めるにあたって有効……とはいうものの、要するに仮想デスクトップ。これまでの印象から「使いづらいのでは?」「Officeアプリケーションなどを多用する業務には適さないのでは?」と導入をためらう方もいらっしゃるのではないでしょうか。ところが、ソニービズネットワークスの営業の方にお話を伺ったところ、実際に導入を検討する企業は増えているのだそう。
そこで今回は、仮想デスクトップのこれまでを振り返りつつ、Amazon WorkSpacesを取り巻く最新事情をお伝えしたいと思います。

オンプレミス、DaaS、そしてAmazon WorkSpacesへ

仮想デスクトップになんとなくネガティブなイメージを持っている……という方、多いのではないでしょうか?正直に言いましょう。私もです。サブ的に使う環境ならともかく、仕事でメインに使う環境を仮想デスクトップで!と言われたら、抵抗があることは否めません。だってほら、なんとなく「重くて、遅くて、使いにくい」というイメージ、ありませんか?(偏見)

このあたりの背景には、やはりこれまでの歴史があるでしょう。どのサービスもそうですが、クラウドが普及する前、仮想デスクトップはオンプレミスで構築するものでした。ユーザの環境を全部集約できるインフラを用意するワケですから、当然大規模になり、コストも高額。ユーザ数の増減もそう簡単にはできません。性能面も限界があり、当時はどちらかというと、端末にデータを残さないことで、情報漏えいを防ぐ、といった意味合いが強かったような印象です。

その後登場したのが、仮想デスクトップ環境をクラウドサービスとして提供する「DaaS(Desktop as a Service)」です。Amazon WorkSpacesほど手軽ではないものの、企業ごとに大規模なインフラを構築する必要がなくなり、コスト的なハードルが下がりました。とはいえ、使い勝手やパフォーマンスには制約が残り、特定の業務システムのみを利用するルーチン業務への導入が多かった(と広告で謳っていた)、ような気がします。たとえば、あれですね、コールセンターのオペレータ業務。特にDaaSでは、ユーザ数の増減がオンプレミスと比較して容易になったこともあり、キャンペーン時の増員にも簡単に対応できることがメリットとされていました。

そして、Amazon WorkSpacesです。実はAmazon WorkSpaces自体は2014年にリリースされているのですが、いきなり注目されていたかというと、正直あまり記憶にありません。ですが、着々とサービスを進化させ(これをきっちりやってくるところがAWSのすごさ……)、「どうも普通のデスクトップ環境として使えそうだぞ」と徐々に導入企業が増えてきました(実際社内で導入した企業の事例も公開しています!)。オンプレミスや従来のDaaSと比べると、そもそもインターネットなどの回線が高速化していることもありますし、仮想デスクトップ環境でもOfficeアプリケーションやブラウザでの操作ならば通常のPC環境とあまり変わらずに使えるようになってきた、というのが大きいでしょう。

そして今回の新型コロナウイルスのパンデミックで、急遽テレワーク環境を用意しなければならなくなった企業の選択肢のひとつとして急浮上。……とはいえ、緊急事態宣言の最中に導入した、というよりは、事態が長期化するなかで、「これは本格的に在宅勤務環境を整えなくては」と考えた企業が今、検討しはじめているようです。

なぜ企業はAmazon WorkSpacesを検討しているのか?

「そうはいっても、世の中みんな検討してるワケじゃないでしょ?」とも思いますが、ソニービズネットワークスの営業さんに伺ったところ、最近Amazon WorkSpaces導入のご相談は増えているそう。 よく聞くケースは、4月の緊急事態宣言を受けてテレワークを開始し、リモートアクセスで社内環境につないで仕事を進めていたものの、VPNルータの性能や回線の帯域がボトルネックになり、遅い・仕事にならない……と悩んでいる、というもの。事態が長期化し、今後は在宅勤務がベースになることを踏まえて、テレワーク環境を見直すために、Amazon WorkSpacesを検討する、ということのようです。

この場合、社内のファイルサーバやActive Directory(以下、AD)もセットでAWSに移行しようと検討する企業が多いのだとか。確かに社内にファイルサーバやADサーバが残っていたら、だれかがその運用・管理のために出社しなければならなくなります。AWSに移行してしまえば、運用も在宅勤務でできるようになり、その観点からのメリットも大きそうです。

もうひとつ、工場を持つ製造業など、事業の性格的に在宅勤務に切り替えることができず、ここまでオフィスへの出社を前提に対応してきた企業も、やはり長期化を見据えて、営業など一部社員に対してテレワークの導入を検討しはじめているようです。特に人数の少ない営業拠点などは、オフィス自体を廃止し、全員在宅勤務で対応でもよいのでは……という考えもある様子。
どちらにしても、「Amazon WorkSpacesで普通に仕事ができそうだ」というのは前提とされており、そのうえでどこまで導入するか、だれが使うかなどを検討しているようです。

懸念点は、Amazon WorkSpacesのコスト

検討が進むAmazon WorkSpacesですが、ネックとなるのがコストです。1ヶ月間使い放題の「月額料金」プランだと、だいたい1ユーザあたり$43/月かかります(料金例はこちらのコラム「まずはこれだけ押さえるべし!AWSの基本サービスって?」を参照)。10ユーザだと$430/月、1年間で$5,160です。うーん。「安いじゃん!」とはすぐ言えない金額ですよね。

ただ、上でもチラっと触れましたが、最近は本社オフィスを縮小したい、小規模な拠点を廃止したい、という相談も多くきているのだとか。確かにテレワークが一気に浸透し、社員が出社しないため、オフィスが縮小傾向にあるというニュースも見かけます。オフィス廃止・縮小によって家賃をはじめとするさまざまなコストがかからなくなり、このコストをAmazon WorkSpacesに振り替える……と考えれば、コスト問題をクリアできそうな気もします。

Amazon WorkSpacesではOffice 365は使えない?

もうひとつ、Amazon WorkSpacesで気になっていたのが、Office 365が使えない問題です。Officeアプリケーションからメールまで、導入企業も多いOffice 365ですが、実はライセンスの制約からOffice 365のライセンスではOfficeアプリケーションをAmazon WorkSpaces環境にインストールすることができません。

この制約があったので、「Amazon WorkSpacesはOffice 365使えないしなー」とネックに感じていたのですが、Office 365のOfficeアプリケーションを使えないだけで、メールサービスなどを使う分には問題ないのだそう。つまり、OfficeアプリケーションについてはAmazon WorkSpacesのバンドルを利用し、Office 365のプランをOfficeアプリケーションなしのプランに変更すればOK。これで、Office 365のメールなどを使いつつ、ちゃんとWordやExcel、PowerPointを使える環境をAmazon WorkSpaces上に構築できます。

新しい働き方のために、まずはAmazon WorkSpacesを検討してみては?

それでも、仮想デスクトップというとなんとなく抵抗感がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かにAmazon WorkSpacesは仮想デスクトップではあるのですが、これまでのイメージだけで選択肢から外してしまうのは、ちょっともったいない気がします。
私個人でヘビーにAmazon WorkSpacesを使っているわけではないのですが、それでもいろいろなところで話を伺う限り「どうも今までイメージしていたものとは違うっぽい」「これならちゃんと使えるのでは」「普通にPCでメイン業務をする人のために導入を検討する企業が増えている」と感じています。

そして、新型コロナウイルスが落ち着いたとしても、やはり前と同じような働き方には戻らないのではないか……というのもジワジワと感じているところ。テレワークをベースとした新しい働き方を実現する方法として、一度Amazon WorkSpacesはしっかり検討しておくのがよいのではないでしょうか。

Amazon WorkSpaces検討にあたって考慮すべきポイントなどを、わかりやすくまとめたホワイトペーパー もご用意しました!特長や料金のほか、検討の流れを解説。「まずなにから検討すればいいの?」といったお悩みに答えます。とりあえず検討だけしとくか……というときにも便利かと思いますので、まずはぜひダウンロードを!
以上、シイノキでした!

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