大成エンジニアリング株式会社様

ファイルサーバをAmazon FSx for Windowsへ移行
フルマネージド型で、運用はもはや「なにもしなくてよい」ほどに

大成エンジニアリング株式会社様

建設業 AWSの活用・環境構築がしたい 100-500名

お客様プロフィール

会社名
大成エンジニアリング株式会社
本社所在地
東京都新宿区馬場下町1-1 FORECAST早稲田FIRST 8F
設立
昭和46年(1971年)10月
従業員数
300人
事業内容
建設コンサルタント事業・文化財事業
URL
https://www.taiseieng.co.jp/

ご契約サービス

マネージドクラウド with AWS

はじめてのAWSから 一歩進んだ活用までトータルサポート

Amazon FSx for Windows 導入支援サービス

AD連携、ネットワークからデータ移行まで ファイルサーバのAWS移行をトータルに サポートします

1971年創業。総合建設コンサルタントとして、高速道路関連事業を中心に、調査・計画・設計・施工管理などを手がけ、社会インフラの整備を通じて、日本の未来への貢献を目指す。1999年からは埋蔵文化財の発掘調査部門を設立。新たな技術を積極的に活用しながら、発掘調査から整理、報告書作成までを一貫して担う。

お話をお伺いした方

大成エンジニアリング株式会社 工務部 システム課 竹井 勇馬 氏

クラウド移行の方針を受け、まずはADなどをAWSに移行

大成エンジニアリングは総合建設コンサルタントとして、高速道路関連事業を中心に埋蔵文化財の発掘調査なども手がける。基幹系システムのSaaS移行を進める一方で、オンプレミスのサーバも多く運用していたが、2020年、会社として今後はクラウド全面移行を進めるという方針が決まった。「システム課の運用負担軽減もありますが、社会ではすでにクラウドが当たり前になっていました。この流れには乗らなければならないと、クラウドにシフトしようとなりました(竹井氏)」

工務部 システム課 竹井 勇馬 氏
工務部 システム課
竹井 勇馬 氏

移行先に決まったのは、AWS。ファーストステップとして「比較的移行しやすい」とActive Directory(以下AD)、また当時利用していたグループウェアのサーバをAWSへと移行することになったが、社内にはAWSの知見がなく、サポートは不可欠だと考えた。そこで白羽の矢が立ったのが、以前から社内ネットワーク・インターネット回線などを任せていたソニービズネットワークスだ。「AWS導入・運用支援もおこなっていることは以前から聞いていたため、相談し、環境構築やAD移行などをお願いし、無事に移行が完了しました(竹井氏)」あわせて、AWSから社内までAWS専用線接続サービス「AWS Direct Connect」を用いたセキュアなネットワークも整備した。

ADに続くターゲットは「遠隔拠点のファイルサーバ・NAS」

次のターゲットとなったのがファイルサーバだ。大成エンジニアリングは各地に拠点があり、それぞれファイルサーバやNASを設置して活用していたが、その運用に課題があった。「WindowsUpdateのたびにサーバを停止する必要があり、日程を調整・周知し、夜間や週末にシステム課が対応しなければなりません。また、ハードウェアはどうしても故障があります。これまでも年1回程度は『ドライブが故障した』『ファイルが見られない』といった問い合わせがあり、その都度システム課メンバーが出張して対応していました。この負担を軽減するために、遠隔拠点のサーバからクラウドへ移行しようと考えました(竹井氏)」

移行先のクラウドとしてはMicrosoft Azure(以下、Azure)も候補に上がった。機能面は大きな違いがなかったものの、AWSはすでにAWS Direct Connectを利用し、ネットワーク環境が整っていたが、Azureではネットワークから整備する必要がある。トータルでのコストを考えて、ファイルサーバもAWSへの移行を決めた。

運用負荷軽減を考えたらAmazon FSx for Windowsがベスト

AWSでファイルサーバを構築する方法はいくつかあるが、なかでも気になったのが、Amazon FSx for Windows File Server (以下、Amazon FSx for Windows)である。「いろいろと調べるなかで見つけたものですが、マネージド型で運用負荷を軽減できるのは魅力的でした。とにかくシステム課の負担・運用の作業を減らしたいと考えていましたし、現場社員のためにもWindows Updateなどにともなうサーバダウンもなくしたい、そのなかではこれがベストだと感じました(竹井氏)」ソニービズネットワークスにも相談したところ、運用管理の工数削減を考えるならば、Amazon FSx for Windowsがお勧めだとお墨付きをもらった。

Amazon FSx for Windowsでは利用にあたっていくつか制約があるが、ファイルを保存・共有するといった基本的な利用では問題にならない。ADによるアクセス権限管理も従来どおり利用できたこともあり、Amazon FSx for Windowsを採用した。

Amazon FSx for Windowsとは

AWSが提供するフルマネージド型のWindowsファイルサーバ。OSアップデートやバックアップなどの対応が不要で、Amazon EC2でファイルサーバを構築するよりも低コストで利用できる。 マルチAZ構成にも対応し、Windows標準機能であるDFS名前空間を併用することで、万が一障害が発生しても利用者に影響することなく使い続けられる高可用性を実現可能。 一方、Amazon FSx for Windowsでは、OSへのログインができないほか、クォータ管理や細かな制御が難しいといった制約もある。

Amazon FSx for Windows

Amazon FSx for Windowsイメージ

Windows Updateなどにともなうシステム課の負担を解消

Amazon FSx for Windows導入の第1段階として、大阪支店・福岡事務所のファイルサーバ・NASを移行することになった。データ移行はソニービズネットワークスに依頼したが、データ量もそこまで大きくなかったこともあり、夜間にデータ移行を進め、トラブルなくスムーズに完了した。

「クラウドに移行することで、速度が遅くなるなどの問題が出るのではと懸念していましたが、人が使っていて遅いと感じるほどのことはありません。移行後もこれまでと同じように使えています(竹井氏)」

なんといっても運用面のメリットは大きい。「Windows Updateなどが一切不要になり、運用の手離れがよくなった、というのが正直な感想です。システム停止はほぼなく、トラブルも起きていません。 利用しはじめてから、運用としてはほとんどなにもしていないです。また、もしもなにかトラブルが起きてしまったとしても、出張せずに対応できます。このメリットは大きいです(竹井氏)」

AWS移行後も、ADサーバのWindows Updateはシステム課でおこなっている。しかし、ADはプライマリ・セカンダリの2台構成としているため、Updateでサーバが停止しても、もう1台で対応可能。サービス停止することなく作業できるため、日中の勤務時間内に対応できる。Windows Updateのためにサービスを停止・日程を調整・周知・夜間/休日対応といったことがなくなり、大きな負担軽減となった。

お客様のクラウド構成図

ファイルサーバの全面AWS移行、さらにオンプレミス全廃を目指す

次は、第2段階として、2023年10月に府中事務所・八王子事務所のファイルサーバ・NASの移行を計画。順次進めて、オンプレミスのファイルサーバ・NASをすべてなくすことが目標だ。
「府中事務所は文化財事業を担当しており、埋蔵物の写真などのデータを多く扱っています。大阪・福岡と比べてデータ容量が大きくなりますが、問題なく使えると考えています(竹井氏)」
さらにその先にあるのが、本社のファイルサーバだ。「本社には設計のCADデータがあり、ほかのデータとは扱いが変わってきます。速度の検証なども含めて慎重に進める必要があるでしょう。今後は、オンプレミスに残るウイルス対策ソフト用サーバや資産管理用サーバなどもクラウド移行し、オンプレミス全廃を目指したいと考えています(竹井氏)」

全ファイルサーバの移行が完了すれば、システム課の負担は大きく減る。シンプルなファイルサーバ運用をする企業にとってAmazon FSx for Windowsはクラウド移行の有力な選択肢と言えるだろう。

2023年9月現在

お電話でのお問い合わせ フリーダイヤル 0120-963-350 9:30〜18:00
(土日祝、年末年始を除く)

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