太陽光発電モニタリングシステムの成長を支える
AWSのスケーラビリティとローコストIoTデータ通信
ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社様
その他 AWSの活用・環境構築がしたい 100-500名
お客様プロフィール
- 会社名
- ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社
- 本社所在地
- 〒399-4117 長野県駒ヶ根市赤穂 11465-6(本社・商品技術センター)
- 設立
- 2003 年12 月
- 資本金
- 2 億8000 万円(資本準備金含む)
- 従業員数
- ~ 300名
- 事業内容
- 建設業
産業用太陽光発電設備の施工から、太陽光発電システムの心臓部である太陽電池モジュール、設置架台、パワーコンディショナなどシステム部材の開発・販売、稼働後の収益最大化に向けたO&M(オペレーションサポート/ メンテナンス)サービスまで、太陽光発電をトータルにサポート。「自然エネルギーを普及させ、そのエネルギーの効果的な利用を促すことで、私たちの子どもたちや孫たちが永続できる社会の構築に貢献する」をミッションにさまざまな事業を展開する。
マネージドクラウド with AWS選定の理由
- AWS先進ユーザであるソニーグループの構築力と運用力
- モニタリングシステムのIoTデータ通信に最適なローコストSIMプラン
- 「クラウドポータル」画面で、システム全体のチェックからSIM管理まで可能
課 題
小規模太陽光発電事業者向けモニタリングシステムの拡張性をどうするか
買取価格が低下傾向の再生可能エネルギービジネスでは、事業収益をいかに最大化するかがカギとなっている。それをサポートするのが同社の太陽光発電モニタリングシステム「ソラジット」および「ソラジットミニ」だ。先行して主として中・大規模な高圧発電設備で採用される「ソラジット」と、今後市場の急成長が見込まれる小規模な低圧発電設備向けに新たにリリースされた「ソラジットミニ」の2製品が提供されている。どちらの製品も太陽光発電システムの心臓部ともいうべきパワーコンディショナの出力データを読み取り、無線通信でサーバに転送。発電状況をリアルタイムで見える化することで、トラブルの迅速な解決・発電量の最大化を支援する仕組みだ。
2017年7月の「ソラジットミニ」のリリースに際しては、販売状況に応じたシステムの拡張性を担保しつつ、システム拡張にともなうメンテナンス負荷増大を回避するために、クラウド化を検討。様々クラウドサービスがある中、グローバルで圧倒的実績を誇るAWSへの移行を早々に決めたものの、AWSの導入自体はじめてで人的リソースやノウハウも少ないことから、2016年秋から年末にかけAWSのエキスパートによる導入支援サービスを比較検討した。
解 決
「マネージドクラウド with AWS」と「モバイル閉域アクセス」を併せて採用
2017年2月には、3社を対象にコンペを実施。より低コストの提案もあった中、AWS先進ユーザであるソニーグループの構築力と運用力を評価し「マネージドクラウド with AWS」の提案を採用することに。
実はこの決定においては、ソニーネットワークコミュニケーションズが2017年6月にリリースしたIoT向け格安SIM「モバイル閉域サービス」の存在も大きかった。装置内の通信モジュールにSIMカードを挿してVPN通信する仕組みの「ソラジット」「ソラジットミニ」だが、「モバイル閉域アクセス」で提供されるIoT向けSIMプランの月額料金は、「ソラジット」で採用していた他社SIMカードの半額以下だったのだ。最終的に、「マネージドクラウド with AWS」と併せ「モバイル閉域アクセス」も導入した同社は、「ソラジット」のSIM乗り換え分を含め70超のSIMプランを契約した。
AWS移行については、事前に検証を済ませるなど綿密な準備もあり、1ヵ月ほどでスムーズに終了。RDS(DB)のエンジンに、MySQLの5倍のスループットと高い可用性を誇るクラウドネイティブの「Amazon Aurora」を採用したこともあり、本格稼働後のユーザエクスペリエンスには満足しているという。また、インスタンスやネットワークの稼働状況を見える化し、SIMの個別オーダー管理まで一元的に実現する運用管理ツール「クラウドポータル」についても、効率的にシステム全体の状況が把握でき、ほぼ毎日活用しているという。
お客様の声
3社コンペでは、AWSに関するノウハウや技術力が他の2社とはまったくレベルが違うと感じました。検討過程はもちろん、本格稼働後も、こちらからの質問や要望に対するレスポンスが常に迅速かつ的確で大変満足しています。今後は、DWHサービス「Amazon RedShift」などを利用してIoTで集めたデータの解析を強化するなど、お客さまの収益最大化をさらに推し進めたいと思います。
Tips:「マネージドクラウド・モバイル閉域アクセス」とは
リモートアクセスやIoT用途のデータ通信のSIMカードとセキュアな閉域ネットワークをまとめて提供。用途に応じて4種類のプランを用意し、IoT向けプラン(閉域200kbps)は月額350円の低コストを実現している。統合管理ツール「クラウドポータル」から、個別SIMの利用状況を見える化、容量追加(チャージ)や利用停止、オーダー履歴の管理も可能。セキュアなモバイル活用とクラウドネットワーク最適化を支援する。
表はスライドできます
導入サービス | ●マネージドクラウドwith AWS 標準パック ●導入サポート(オプション、内容詳細は下記の通り) ・EC2立ち上げ、サーバ基本設定(Windows) ・NATインスタンス立ち上げ、サーバ基本設定(Amazon Linux) ・RDSインスタンス立ち上げ、基本設定(MySQL) ・RDS MySQL からRDS Aurora へのマイグレーション ●マネージドクラウドポータル ●マネージドクラウドゲートウェイ(100Mbps 帯域) ●モバイル閉域アクセス |
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AWS 利用サービス |
EC2
RDS
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サービス利用開始 | 2017年7月 | 費用概算 | 初期費用:100万円以下、月額費用:30万円台 |
2017年11月現在
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