ELTRES™とは
IoTネットワークにご利用いただける新しいLPWA (Low Power Wide Area) の無線通信規格
ELTRES™とはIoTネットワークにご利用いただける新しいLPWA (Low Power Wide Area) の無線通信規格です。
この技術は半導体事業を担うソニーセミコンダクタソリューションズが開発し、2017年4月よりその特徴や実証実験の進捗などを公開。
欧州電気通信標準化機構「ETSI(EuropeanTelecommunicationsStandards Institute)」において国際標準規格として採択されています。
特長
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安定通信
誤り訂正技術や、受信機の回路技術などを組み合わせ、ノイズの多い都市部でも高感度な通信を実現。
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長距離伝送
受信した複数の波形を合成して感度高度化、誤り訂正符号などを活用したデータ補正、通信へのさまざまな干渉を除去するアルゴリズムの受信機搭載によって見通し100km以上の伝送を可能に。山間部や海上でも伝送可能です。
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低消費電力
高負荷な信号処理を受信局側で行うことにより、ユーザー送信端末側はセンサーデータを送るだけの単純動作になるため、コイン電池1個で動作が可能に。
※消費電力は送信頻度などの条件により異なります。
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高速移動体対応
同期パターンをバラバラに分解し、信号の中に周期的にばらまくことで一定周期で同期パターンが出現。信号を周波数成分ごとに分解するフーリエ変換で通信路の変動の検出 が可能となり、時速100km以上の高速移動体にも対応。
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GNSS標準搭載
GNSSの高精度な時間情報を使って送信端末・受信局間で同期通信を行っているため、高精度な通信を実現。また送信ごとにプリアンブルを付加する必要がないため送信時間を短くすることが可能です。
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利用シーン
物流
ELTRES™とセンサーを組み合わせて位置情報・温度情報などをリアルタイムに把握し、物流管理を最適化することが可能です。
また電波が届く範囲であれば、海上でもご利用いただけるため、船舶の管理にもご活用いただけます。
環境モニタリング
温度・湿度・気圧・照度・音量・加速度・風速・水位など様々な環境データの取得が可能です。
データモニタリングから、各種生産活動の最適化・生活の安全性向上に役立ちます。
インフラ監視
電気やガスなどの社会インフラにELTRES™を活用することで、保守や設備運用の効率化が見込めます。
また、ELTRES™とセンサーを組み合わせて、遠隔での監視などを行うことが可能です。
農業・畜産
ELTRES™とセンサーと組み合わせて遠隔から農地や作物のデータを集め肥料や農薬の適した散布など、適切な農場管理に活用いただけます。
鳥獣害被害対策や、家畜の生育状況の管理を広範囲で監視することも可能です。
人の安全みまもり
位置情報や環境情報のデータを取得し、児童や高齢者の安全を見守ることが可能です。
自治体、教育業、介護業など様々なシーンでご利用いただけます。
スポーツトラッキング
トライアスロンやアドベンチャーレースなど、自然の中で行うスポーツで選手の位置を管理し、安全なスポーツ運営を行うことが可能です。
IoTプラットフォーム
ELTRES™の安定通信・長距離伝送・低消費電力・高速移動体対応・GNSS標準搭載の5つの特長を活かした各種IoTプラットフォームです。
様々な業界でお客様のニーズに合った使い方のご提案が可能です。