静的Webサイト構築パッケージ

“サーバレス”で実現
サーバ運用の負担が解消し、セキュリティ強化にも

AWSサービスを組み合わせ、静的Webサイトをサーバレス化

AWSが提供するCDN(コンテンツデリバリネットワーク)サービス「Amazon CloudFront」と、オンラインストレージ「Amazon S3」を組み合わせることで、静的コンテンツで構成されるWebサイトのサーバレス化を実現。さらに、「AWS Certificate Manager(AWS ACM)」を活用することで、WebサイトのHTTPS化にも対応します。本パッケージでは環境構築から、運用に必要な設定までをまとめて提供。サーバレス化することで、運用コスト削減、OSパッチ適用などの運用負荷軽減、可用性・耐障害性の向上、セキュリティ強化につながります。

静的Webサイトホスティング構築パッケージの構成
ユーザ→インターネット→Amazon Route 53(DNSサービス、オプション)→AWS Lambda(キャッシュ削除、オプション)Amazon CloudFront(CDNサービスでWebサイトを配信)→S3バケット(静的Webコンテンツを格納)、IAMユーザ(アクセスキー/シークレットキー、コンテンツ編集用ユーザ)、AWS Certificate ManageでAmazon CloudFrontに対してSSL/TLS証明書を発行

動的Webサイトなど将来拡張予定のさまざまな構成にも対応

本パッケージでは静的コンテンツで構成されるWebサイトのサーバレス化を実現しますが、Amazon EC2を活用したWebサーバ構築、動的コンテンツにも対応可能なサーバレス構成などにも対応可能です。

小規模な静的Webサイト運用の課題

① PV数に対してコストがかかりすぎる

Webサイトを公開する場合、アクセス数が少なくても固定のコストが発生するため、費用対効果が課題となります。

② サーバやミドルウェアの運用負荷が高い

Webサーバを運用するからには、OSパッチの適用や、ミドルウェアのアップデートなどは必須。こういったメンテナンス作業が負担になります。

③ セキュリティ対策に不安がある

Webサイトを狙ったDDoS攻撃などのサイバー攻撃への対策が不十分だと、Webサイトが停止してしまうなどのリスクがあります。

「静的Webサイト構築パッケージ」で解決

使った分だけの従量課金

保存するコンテンツ容量や、PV数に対する従量課金で利用でき、無駄なコストがかかりません。

たとえば、月間100万PVのWebサイトなら月5,000円以下で!

下記のケースの場合、月々のAWS利用料を5,000円以下に抑え、低コストでの運用を実現します。

  • Webコンテンツ:1GB(Amazon S3に保存)
  • 月間100万PV
  • Amazon CloudFront標準ログ取得(オプション)
  • キャッシュクリア用AWS Lambda利用(オプション)

※別途、マネージドクラウド with AWSのサービス基本利用料および、AWS利用料に応じた運用サポート費用などがかかります

パッチ適用などのメンテナンス作業は不要に

サーバレス構成のため、パッチ適用などのメンテナンスは必要ありません。またリージョン内での可用性・耐障害性が担保され、安定した運用を実現できます。

DDoS攻撃対策などにも有効

Amazon CloudFrontを活用したサーバレス構成により、DDoS攻撃への対策が可能に。そのほか、AWS WAFなどのセキュリティサービスと組み合わせた対策もできます。

パッケージならではのメリット

必要な環境をまとめて構築。あとはコンテンツをUPするだけ

Amazon S3、Amazon CloudFront、AWS IAMのアカウント発行など、必要な環境の構築をワンストップでおこないます。お客さまは完成した環境にWebサイトのコンテンツをUPすることですぐにご利用いただけます。

お客さまごとの事情にあわせた設定にも対応

「DNSもあわせて利用したい」「オフィスからしかコンテンツ更新できないようにしたい」などお客さまごとの事情にあわせた設定にも対応します(オプション)。

APNパートナーとしての豊富な経験をもとにサポート

ソニービズネットワークスは、APNパートナーとして多くの企業のAWS導入・移行を手がけてきました。Webサーバ以外のサーバ・システムのAWS移行などもワンストップでサポート。豊富な経験・ノウハウをもとに、お客さまごとの環境や要件にあった構成を提案します。

事例&ユースケース

<事例>somu-lier toolセールスサイトをサーバレスで運用

ソニービズネットワークスが提供するクラウド型勤務支援ツール「somu-lier tool」のセールスサイトは、本パッケージにて構築しています。月間PV数の要件(30万PV)をクリアできたうえ、運用担当者が不要になり、コスト・運用負荷を抑えたWebサイト運用を実現しました。

※問い合わせフォームは別サーバにて対応

<ユースケース>社内サーバのAWS移行とあわせて、Webサーバも移行したい

社内サーバをAWSに移行するなかで、Webサーバもあわせて移行したいというニーズが出てきます。しかし、それほどアクセス数の多くない小規模な静的Webサイトの場合、Amazon EC2上にWebサーバを構築すると、費用対効果が合わず、コスト面から難しいケースも。
本パッケージによりサーバレスでWebサイトを構築することで、コストを抑えた運用が可能に。サーバの運用やメンテナンスからも解放され、より安定したWebサイトを実現できます。

サービス(基本項目)利用料金

静的Webサイトホスティング基本設定:300,000円

※本サービスは「マネージドクラウド with AWS」の契約が必要です

サービス(オプション)利用料金

キャッシュクリア用AWS Lambda作成:100,000円~

コンテンツ更新時に、Amazon CloudFrontが保持するキャッシュをクリアするプログラムを作成します。これにより、更新したコンテンツがすぐに反映されるようになります。

Amazon Route 53レコード登録:50,000円~

AWSが提供するDNSサービス「Amazon Route 53」にWebサイトのドメインを登録します。

Amazon CloudFront 標準ログ取得設定:50,000円~

Amazon CloudFrontのログを取得する設定とあわせ、ログを保管するためのS3バケットを作成します。

コンテンツ編集ユーザ追加作成:30,000円~

Amazon S3に保管したコンテンツを編集できるIAMユーザを追加で作成します。

カスタムポリシー作成:100,000円~

コンテンツ編集用もしくはS3バケット用のポリシーを1つ作成、作成したポリシーの付与作業をおこないます。「コンテンツ編集は、オフィスからのみ対応としたい(IPアドレス制御)」などの要件に対応できます。

基本請負範囲の概要

「静的Webサイトホスティング構築パッケージ」で対応する作業範囲は下記のとおりです。

  • Webサイト用S3バケット作成
    S3バケット 1つ作成
    Webサイトホスティング設定
    バケットポリシー作成
  • Amazon CloudFront作成
    CloudFrontディストリビューション作成
    カスタムDNS名設定
    Referer設定
  • ACM証明書発行
    パブリック証明書 1つ作成
  • コンテンツ編集用IAMユーザ作成
    AWSマネージドポリシーを付与したIAMグループ作成
    IAMユーザ1名作成
    アクセスキー/シークレットキー発行

導入フロー

お申し込み

ヒアリングシート記入:環境構築に必要な要件などをご記入いただきます

AWS環境構築

コンテンツアップロード:お客さまご自身で、Webコンテンツをアップいただきます

DNS切り替え:ご利用中のDNSを切替いただく、Amazon Route 53レコード登録(オプション)をご利用の場合、ソニービズネットワークスにて切替

Webサイト公開

Webサイト構築 そのほかの対応例

AWSでは、本パッケージの構成以外にもさまざまな方法でWebサイトを構成できます。要件にあわせた提案が可能ですので、まずはご相談ください。

<対応例 1>Amazon Lightsailを利用して、CMSを構築

AWSのVPS(仮想プライベートサーバ)「Amazon Lightsail」はコンピューティング、ストレージなどを用途ごとにパッケージ化して提供するサービスです。Webサイト作成にも対応しており、簡単にWordPressなどのCMSを構築できます。CMSを利用したい(動的コンテンツに対応したい)小~中規模サイトなどにお勧めです。

クライアント→インターネット→Amazon Route 53 / AWS WAF→Amazon CloudFront→Amazon Lightsail Loadbalancer→Amazon Lightsail、AWS Certificate Manager(ACM)にてAmazon CloudFrontに対してTLS証明書を発行

<対応例 2>Amazon EC2上にWebサーバを構築

Amazon EC2(仮想サーバ)、Amazon RDS(データベース)を用いて、Webサーバを構築します。動的コンテンツはWordPressなどのCMSを構築、静的コンテンツはAmazon S3に配置し、Amazon CloudFrontでそれぞれを指定。Amazon Lightsailでは一部制限があるケースがありますが、イチから環境を構築することで、自由にカスタマイズすることが可能です。自社の独自要件に対応する必要がある中~大規模サイトに有効です。

クライアント→インターネット→Amazon Route 53 / AWS WAF→Amazon CloudFront→Amazon S3、(VPC)Application Load Balancer→Amazon EC2 Auto Scaling→Amazon RDS(データベース)、AWS Certificate Manager(ACM)にてAmazon CloudFrontに対してTLS証明書を発行

<対応例 3>動的コンテンツにも対応可能なサーバレス構成

Amazon API Gateway(マネージド型APIゲートウェイ)とAmazon DynamoDB(データベース)をAWS Lambdaで連携することで、動的コンテンツにも対応可能なサーバレス構成を実現します。サーバレスのため、高速かつ拡張性が高く、サーバ運用などの負担を軽減できる点がメリットです。

クライアント→インターネット→Amazon Route 53 / AWS WAF→Amazon CloudFront→Amazon S3⇔(API連携 HTTP POST / GET)⇔Amazon API Gateway⇔AWS Lambda⇔(書き込み / 読み取り)⇔Amazon DynamoDB(データベース)、AWS Certificate Manager(ACM)にてAmazon CloudFrontに対してTLS証明書を発行