AWSサービスを組み合わせ、静的Webサイトをサーバレス化
AWSが提供するCDN(コンテンツデリバリネットワーク)サービス「Amazon CloudFront」と、オンラインストレージ「Amazon S3」を組み合わせることで、静的コンテンツで構成されるWebサイトのサーバレス化を実現。さらに、「AWS Certificate Manager(AWS ACM)」を活用することで、WebサイトのHTTPS化にも対応します。本パッケージでは環境構築から、運用に必要な設定までをまとめて提供。サーバレス化することで、運用コスト削減、OSパッチ適用などの運用負荷軽減、可用性・耐障害性の向上、セキュリティ強化につながります。
静的Webサイトホスティング構築パッケージの構成
動的Webサイトなど将来拡張予定のさまざまな構成にも対応
本パッケージでは静的コンテンツで構成されるWebサイトのサーバレス化を実現しますが、Amazon EC2を活用したWebサーバ構築、動的コンテンツにも対応可能なサーバレス構成などにも対応可能です。
小規模な静的Webサイト運用の課題
① PV数に対してコストがかかりすぎる
Webサイトを公開する場合、アクセス数が少なくても固定のコストが発生するため、費用対効果が課題となります。
② サーバやミドルウェアの運用負荷が高い
Webサーバを運用するからには、OSパッチの適用や、ミドルウェアのアップデートなどは必須。こういったメンテナンス作業が負担になります。
③ セキュリティ対策に不安がある
Webサイトを狙ったDDoS攻撃などのサイバー攻撃への対策が不十分だと、Webサイトが停止してしまうなどのリスクがあります。
「静的Webサイト構築パッケージ」で解決
使った分だけの従量課金
保存するコンテンツ容量や、PV数に対する従量課金で利用でき、無駄なコストがかかりません。
たとえば、月間100万PVのWebサイトなら月5,000円以下で!
下記のケースの場合、月々のAWS利用料を5,000円以下に抑え、低コストでの運用を実現します。
- Webコンテンツ:1GB(Amazon S3に保存)
- 月間100万PV
- Amazon CloudFront標準ログ取得(オプション)
- キャッシュクリア用AWS Lambda利用(オプション)
※別途、マネージドクラウド with AWSのサービス基本利用料および、AWS利用料に応じた運用サポート費用などがかかります
パッチ適用などのメンテナンス作業は不要に
サーバレス構成のため、パッチ適用などのメンテナンスは必要ありません。またリージョン内での可用性・耐障害性が担保され、安定した運用を実現できます。
DDoS攻撃対策などにも有効
Amazon CloudFrontを活用したサーバレス構成により、DDoS攻撃への対策が可能に。そのほか、AWS WAFなどのセキュリティサービスと組み合わせた対策もできます。
パッケージならではのメリット
必要な環境をまとめて構築。あとはコンテンツをUPするだけ
Amazon S3、Amazon CloudFront、AWS IAMのアカウント発行など、必要な環境の構築をワンストップでおこないます。お客さまは完成した環境にWebサイトのコンテンツをUPすることですぐにご利用いただけます。
お客さまごとの事情にあわせた設定にも対応
「DNSもあわせて利用したい」「オフィスからしかコンテンツ更新できないようにしたい」などお客さまごとの事情にあわせた設定にも対応します(オプション)。
APNパートナーとしての豊富な経験をもとにサポート
ソニービズネットワークスは、APNパートナーとして多くの企業のAWS導入・移行を手がけてきました。Webサーバ以外のサーバ・システムのAWS移行などもワンストップでサポート。豊富な経験・ノウハウをもとに、お客さまごとの環境や要件にあった構成を提案します。
事例&ユースケース
<事例>somu-lier toolセールスサイトをサーバレスで運用
ソニービズネットワークスが提供するクラウド型勤務支援ツール「somu-lier tool」のセールスサイトは、本パッケージにて構築しています。月間PV数の要件(30万PV)をクリアできたうえ、運用担当者が不要になり、コスト・運用負荷を抑えたWebサイト運用を実現しました。
※問い合わせフォームは別サーバにて対応
<ユースケース>社内サーバのAWS移行とあわせて、Webサーバも移行したい
社内サーバをAWSに移行するなかで、Webサーバもあわせて移行したいというニーズが出てきます。しかし、それほどアクセス数の多くない小規模な静的Webサイトの場合、Amazon EC2上にWebサーバを構築すると、費用対効果が合わず、コスト面から難しいケースも。
本パッケージによりサーバレスでWebサイトを構築することで、コストを抑えた運用が可能に。サーバの運用やメンテナンスからも解放され、より安定したWebサイトを実現できます。
サービス(基本項目)利用料金
静的Webサイトホスティング基本設定:300,000円
※本サービスは「マネージドクラウド with AWS」の契約が必要です
サービス(オプション)利用料金
キャッシュクリア用AWS Lambda作成:100,000円~
コンテンツ更新時に、Amazon CloudFrontが保持するキャッシュをクリアするプログラムを作成します。これにより、更新したコンテンツがすぐに反映されるようになります。
Amazon Route 53レコード登録:50,000円~
AWSが提供するDNSサービス「Amazon Route 53」にWebサイトのドメインを登録します。
Amazon CloudFront 標準ログ取得設定:50,000円~
Amazon CloudFrontのログを取得する設定とあわせ、ログを保管するためのS3バケットを作成します。
コンテンツ編集ユーザ追加作成:30,000円~
Amazon S3に保管したコンテンツを編集できるIAMユーザを追加で作成します。
カスタムポリシー作成:100,000円~
コンテンツ編集用もしくはS3バケット用のポリシーを1つ作成、作成したポリシーの付与作業をおこないます。「コンテンツ編集は、オフィスからのみ対応としたい(IPアドレス制御)」などの要件に対応できます。
基本請負範囲の概要
「静的Webサイトホスティング構築パッケージ」で対応する作業範囲は下記のとおりです。
- Webサイト用S3バケット作成
S3バケット 1つ作成
Webサイトホスティング設定
バケットポリシー作成 - Amazon CloudFront作成
CloudFrontディストリビューション作成
カスタムDNS名設定
Referer設定 - ACM証明書発行
パブリック証明書 1つ作成 - コンテンツ編集用IAMユーザ作成
AWSマネージドポリシーを付与したIAMグループ作成
IAMユーザ1名作成
アクセスキー/シークレットキー発行
導入フロー
お申し込み
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ヒアリングシート記入:環境構築に必要な要件などをご記入いただきます
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AWS環境構築
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コンテンツアップロード:お客さまご自身で、Webコンテンツをアップいただきます
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DNS切り替え:ご利用中のDNSを切替いただく、Amazon Route 53レコード登録(オプション)をご利用の場合、ソニービズネットワークスにて切替
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Webサイト公開
Webサイト構築 そのほかの対応例
AWSでは、本パッケージの構成以外にもさまざまな方法でWebサイトを構成できます。要件にあわせた提案が可能ですので、まずはご相談ください。
<対応例 1>Amazon Lightsailを利用して、CMSを構築
AWSのVPS(仮想プライベートサーバ)「Amazon Lightsail」はコンピューティング、ストレージなどを用途ごとにパッケージ化して提供するサービスです。Webサイト作成にも対応しており、簡単にWordPressなどのCMSを構築できます。CMSを利用したい(動的コンテンツに対応したい)小~中規模サイトなどにお勧めです。
<対応例 2>Amazon EC2上にWebサーバを構築
Amazon EC2(仮想サーバ)、Amazon RDS(データベース)を用いて、Webサーバを構築します。動的コンテンツはWordPressなどのCMSを構築、静的コンテンツはAmazon S3に配置し、Amazon CloudFrontでそれぞれを指定。Amazon Lightsailでは一部制限があるケースがありますが、イチから環境を構築することで、自由にカスタマイズすることが可能です。自社の独自要件に対応する必要がある中~大規模サイトに有効です。
<対応例 3>動的コンテンツにも対応可能なサーバレス構成
Amazon API Gateway(マネージド型APIゲートウェイ)とAmazon DynamoDB(データベース)をAWS Lambdaで連携することで、動的コンテンツにも対応可能なサーバレス構成を実現します。サーバレスのため、高速かつ拡張性が高く、サーバ運用などの負担を軽減できる点がメリットです。